Raktuen Link のデメリットと使うに当たって知っておきたいこと
Rakuten Link には大きなデメリットがあります。またデュアルSIM端末を利用して他社同士の回線を組み合せて利用する場合において知って、おきたいことをお話します。
音声通話の品質は良いとは言えない。
Rakuten Link もインターネットを利用した電話です。そのためやはり音声品質は、必ずしも良いとはいません。実際にRakuten Linkを利用した私の経験から言っても、大いに当てはまります。
3キャリアの音声品質と比較すると、雲泥の差があります。まだLINEの通話の方が音声品質は良かもしれません。
それでも家族や親戚、あるいは友達同士での通話においては、それほど問題はない可能性は高いでしょう。学生さんなどには大変良いでしょう。(今回紹介したpovo2.0と置き換えてRakuten Linkを利用してもGoodですね。。)
しかし、ビジネスにおいては不向きなアイテムです。音声品質悪さにより、何度か繰り返して聞き直さないといけない状態が多々あります。お客様などには、何度も繰り返し聞き直すわけにはいかないですよね。
私も以前ビジネスでRakuten Linkを使っていました。しかし最終的にはRaktuen Link の利用はやめました。その辺りの詳しいお話は以下のページで紹介しています。
楽天モバイルの新サービス「10分通話かけ放題」を申し込んた経緯と感想
従って、今回紹介しているRaktuen Link は、サブ回線として利用することをお奨めします。また家族や友達であれば、電話番号の追加などの告知はしやすいですよね。
e-SIMでは2社以上のプランの同時利用はできない
e-SIMの場合はスマホの中にセットされているSIMに、プラスチックのSIMカードと同じ情報をQRコードなどを利用して読み込ませることで利用できます。
e-SIMの場合はSIMカードの時のように1社のみの情報だけではなく、複数の通信会社の情報を読み込ませることができます。
例えば、今回紹介しているpovo2.0のe-SIMとIIJmioのデーター通信、そして楽天モバイルのe-SIM といった3社の内容を一度にe-SIMに読み込ませて利用することも可能です。
このようにe-SIMに複数の通信会社を読み込ませれば、一見すごく便利で使い勝手もよさそうにみえます。しかし、実際にはこのような2以上の内容をe-SIMに読ませても、利用は可能ですが不便であり同時に利用することはできません。
同時に利用できない理由
2社以上の通信会社のプランをDSDV対応のスマホのe-SIMに読み込ませたとしても、当ブログの最初にお話したデュアルSIMスマホの種類のDSSS機種と同じ働きとなります。
例えばpovo2.0と楽天モバイルのSIMをe-SIMに読ませたとします。しかしpovo2.0と楽天モバイルのどちらか一方のSIMしか有効状態にできません。
povo2.0を有効とした場合通話やデーター通信は可能ですが、もう一方の楽天モバイルのSIMは通話やデーター通信はできません。逆に楽天モバイルを有効にした場合、povo2.0の着信やデーター通信は利用できません。
また、有効SIMを変更する時は、手動で切り替えを行わなくてはなりません。
と、一見便利そうに見えるe-SIMですが、同時利用が不可能なためe-SIMへの読み込みも一社1プランにしておくことをお奨めします。
楽天モバイルも利用停止がある
楽天モバイルも先ほど紹介したpovo2.0のように、利用停止となる条件があります。
それは、
2021年7月1日(木)より、Rakuten UN-LIMIT VIの1回線目において180日間ご利用がなかった場合に、事前に通知した上で当社が利用停止できるよう規約を変更いたします。
楽天モバイル 約款変更のお知らせより
まず1回線目というのは、0GB~1GBのデーター量の利用が0円となる回線のことです(2022年6月30日まで。7月1日より0GB~3GBまでは有料となり月額1,078円)。楽天モバイルの場合、2回線以上の契約においては0GB~1GBまでのデーター量の利用は1.078円になります。
データー量が無料で利用できる最初の回線、または唯一契約している回線が利用停止の条件に該当します。
楽天モバイルが利用停止になることを防ぐには、povo2.0のように利用料金を発生する必要はありません。あくまでも休眠回線とみなされる回線が対象になります。
例えばRakuten Linkを利用している等の実績があれば、休眠回線とみなされないため利用停止になることはありません。
自社回線のデーター通信はまだ不安定
こちらはRakuten Linkに対して直接該当はしませんが、知っておきたい事です。
楽天モバイルの自社回線を利用したデーター通信は、人口カバー率96%を超えたと言ってもまだまだdocomoやau、SoftBankなどのように安心して利用できる状態ではありません。
理由は、楽天モバイルが総務省から提供されたBand(周波数帯)は、Band3しかありません。Band3は、スピード自体は速い電波ですが、通信距離が短く障害物を通り抜けたり、迂回することができません。そのため地下街では電波が繋がらないことが多く、山の中や地方の田舎では圏外となる可能性が非常に高いです。
現在楽天モバイルでは、総務省に対し電波が繋がる距離が長く、障害物を通り抜けたり迂回するプラチナバンドの提供を促しています。
但し、いつの時に実現するかは全くの不透明です。