Rakuten Link の2つの知っておきたい留意点を紹介

携帯料金

最近スマホの通話においても、「かけ放題」がまたちらほら提供されてきました。

いろいろ提供されている無料通話になる「かけ放題」ですが、中でも楽天モバイルのRatkuten Linkはある意味最強な「かけ放題」です。
楽天モバイルもアピールしているように、国内通話が一部を除いてすべて無料と言うことは非常に重宝します。

最も大きなポイントは、他のほとんどの「かけ放題」は、無料通話を利用するにおいて追加料金が掛かります。「かけ放題」を利用するための料金は、凡そ1,870円(税込)ぐらいが相場です。
しかし、Rakuten Link の場合は、端末にアプリをインストールするだけで月々の利用料金はかかりません。

と、なると使わない手は無いですよね。そこで今回は、Rakuten Link を有効に利用するために知っておきたい特徴や留意点をまとめました。

まだRakuten UN-LIMIT の契約をされていない方は、是非参考にしてください。

Rakuten Link はどのような通話なのか

Rakuten Link の特徴から見てみましょう。メリットの方が断然多い通話サービスです。
Rakuten Link の紹介ページに記載されている内容からすると、基本機能は以下の内容になります。

  • 国内通話、国際通話
  • 国内SMS、国際SMS
  • メッセージ、グループチャット
  • 連絡先の登録・管理
  • ニュースの閲覧・クーポンの利用
  • お支払い(楽天ペイアプリ経由)
  • ポイント履歴の確認

この中で最も利用が多くなる通話と、SMSの送受信に関する内容をお話します。

国内通話・国際通話

国内通話・国際通話においては、一部のダイヤルを除いて無料通話ができます。

国内通話

Rakuten Link は、Rakuten Linkアプリ同士での通話は当然ですが、相手がRakuetn Link でない090、080、070のスマホや携帯の番号、または固定電話への通話は無料になります。また050などの通話においても無料通話が可能です。

逆に0570(ナビダイヤル),0180などの他社電話の場合は、無料通話はできません。これらの番号にダイヤルした場合は、Rakuten link アプリから自動的に標準の電話アプリに切り替わってダイヤルされます。

また、110番や119番、そして0120の通話もRakuten Link からは通話不可能です。標準搭載の電話アプリからの発信になります。

標準搭載の電話アプリを利用した通話の場合、30秒20円の料金が掛かります。

Rakuten Link を利用して発信しても有料になってしまう電話番号の一覧 ⇨ Rakuten Link有料電話番号

国際通話

国際電話の場合、海外から日本の国内への通話のみがRakuten Link を利用した無料通話になります。ただし楽天モバイルが指定した66ヶ所の国・地域に限定されます。

海外指定66ヵ国・地域についてはこちらから ⇩

アイスランド、アイルランド、アメリカ(ハワイ)、アメリカ本土、アンドラ、イギリス、イタリア、インド、インドネシア、エストニア、オーストラリア、オーストリア、オランダ、カナダ、カンボジア、韓国、キプロス、ギリシャ、グアドループ、グアム、クロアチア、サイパン、ジブラルタル、シンガポール、スイス、スウェーデン、スペイン、スロバキア、スロベニア、タイ、台湾、チェコ共和国、中国、デンマーク、ドイツ、トルコ、ニュージーランド、ノルウェー、ハンガリー、フィリピン、フィンランド、ブラジル、フランス、フランス領ギアナ、ブルガリア、ベトナム、ペルー、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、香港、マカオ、マルタ、マルティニーク、マレーシア、南アフリカ、ミャンマー、メキシコ、モロッコ、ラトビア、リトアニア、リヒテンシュタイン、ルーマニア、ルクセンブルク、レユニオン、ロシア(2020年3月3日時点)

残念ながら日本国内から海外にRakuten Link を利用して通話を行う場合、国・地域別従量課金制がとられています。また、海外から海外への通話においても同じく国・地域別従量課金制がとられています。

ここで重要なことは、多くの方は海外から日本に電話を掛けるよりも日本国内から海外に電話を掛ける機会が多いでしょう。しかしRakuten Link を使用した国内発信の国際電話は、無料通話にならないということです。

但し、月額料金1,078円(税込)で指定された66ヶ所の国・地域に対して、日本から海外への通話、海外から海外への通話が「かけ放題」になります。
指定された国・地域の海外への通話が多い方には、非常に割安になるオプションですね。

国内SMSと海外SMSの送受信

SMSの内容表示は、国内・海外に関わらず同じです。受付時間・発信者・本文内容の順にメッセージが表示されます。

しかしSMSの送受信においても国内における利用と海外での利用においては、大きな違いがあります。

国内におけるSMSの送受信

基本的に通話と同じでRakuen Link を利用した場合のSMSの送受信は無料です。当然申し込みも必要ありません。

但し、Rakuten Link を利用しないでSMSを送信した場合、3円/70文字(全角)の料金が掛かります。(Rakuten Link を利用しない場合のSMSの受信は無料です。)

国内利用では、一般的なSMSの利用とあまり差はありません。

海外を対象としたSMSの場合

海外を対象とした場合のSMSの利用料金等は、以下のようになります。

 日本 ⇨ 海外海外 ⇨ 日本海外 ⇨ 海外
Rakuten Link 使用海外指定66の国と地域:0円
その他の国と地域:100円/全角70文字
0円海外指定66の国と地域:0円
その他の国と地域:100円/全角70文字
通常SMS使用100円/70文字(全角)利用不可利用不可

(海外から日本にSMSを送信・受信をする場合、0円の対象になるのは66ヶ所の国・地域からの送受信になります。その他の地域は、WiFi接続中の送受信のみが可能です。)

日本からのSMSの送信は、有料であったとしても可能です。しかし海外におけるSMSの送信は、いずれにせよRakuten Link を使わないと送信ができないということですね。

受信においては、Rakuten Link を利用した場合のみ受信可能です。通常SMSは、受信不可。

国際SMSの利用方法・国番号・国、地域別料金に関する詳細はこちら ⇨ 国際SMS利用詳細

Rakuten Link を利用するために知っておくこと

Rakuten Link の通話とSMSの利用について料金等がわかったところで、Rakute Link の使い方で留意する点を解説します。

Rakuten Link はデーター通信システムが必要

Rakuten Link は、通常の電話システムとは違います。どちらかと言うと、LINE通話と同じインターネットを利用した通話システムです。

ところが、LINE通話だと自分以外に相手もLINEでないと通話ができないですよね。Rakuten Link の場合は、通話相手がRakuten Link でなくても基本的に無料通話ができます。

そこで、「Rakuten Link を使って通話ができる原動力になっているシステムは何か?」と、気になったため、Rakuten Mini を利用してどんな通信を利用しているのか探ってみました。

インターネットをすべてOFF

WiFiとモバイルネットワークをOFFにしてみたところで、Rakuten Miniから電話を掛けてみました。

するとこのような画面のテロップが出てきました。当然の結果ですが、通信網をすべて遮断した状態ではRakuten Link を利用した通話はできません。

 

 

 

次に、通信システム(WiFiとモバイルネットワーク)をすべて切断している状態のRakute Mini に、電話を掛けてみました。

こちらも当然ですがRakuten Link への着信はありません。通常の電話アプリに着信がありました。

WiFiだけを有効にした場合

次にWiFiだけを有効にし、モバイルネットワークはOFFにした状況でRakuten Link より発信してみました。

結果はこのようになりました。発信側のRakuten Miniと着信受け側のiPhoneは、非通知設定は解除したままです。

非通知設定を行っていなくてもこのような症状が発生するには、2つの理由が考えられます。
一つは、着信者の電話帳などに発信者の情報がない場合は、非通知設定と表示されるということです。これは当然ですね。

もう一つは、発信者の通信状態がWiFiのみを使用している場合です。楽天モバイルもこの症状について次のように述べています。

Wi-Fiを利用していても、LTE/4G/5Gの電波が入る環境で発信していただければ番号通知がされますが、Wi-Fiのみ接続している場合は、着信者の着信表示/履歴には「非通知」と表示されます。
※Wi-Fiのみ接続時に非通知になるのは不具合ではなく仕様です。

因みに、Rakuten Link のWiFiシステムをOFFにし、モバイルネットワークだけで発信した場合は着信側のスマホには登録された名前が表示されました。

WiFiとモバイルネットワークの両方を有効にして発信する

では、楽天モバイルの解説通り、WiFiとモバイルネットワークの両方を有効にして発信しました。

解説通り「非通知設定」の表示ではなく、着信者側スマホの電話帳に登録されている名前が表示されました。
仮に、着信側スマホの電話帳に電話番号が登録されていない場合は、登録名の代わりに電話番号が表示されます。

Rakuten Linkの通信システム まとめ

結局Rakuten Link が利用している通信システムは、WiFiとモバイルネットワークの両方を利用していることがわかりました。

WiFiとモバイルネットワークのどちらか一方でも通信は成り立つのですが、モバイルネットワークの利用はいずれにしても必要であるということです。

そして、2021年1月7日までは、固定電話からの着信は標準電話アプリに着信がされていましたが、7日よりRakuten Link で着信が可能になるよう変更されました。

Rakuten Linkを利用しているのに通話料金が請求された

Rakuten Link を利用しているのに通話料金の請求が発生した、と言うことがたまに発生します。この問題についてお話します。

考えられる問題は3つある

考えられる問題は以下の3点です。

  1. Rakuten Linkを利用しても有料通話になると、予めわかっている番号先で通話を行った場合(0570,0180 などの有料番号通話)
  2. Rakuten Linkではなく通常の電話アプリで通話を行ってしまった場合
  3. Webサイトなどに記載された電話番号をクリックし、Rakute Linkを使わずに通常の電話アプリで掛けてしまった場合

1番目の内容は、先ほどお話しました通り通話を行うと有料になる電話番号です。Rakuten Link を使っても使わなくても料金は請求されます。

その他の原因の2つに関しては個別に解説します。

Rakuten Linkではなく通常の電話アプリで通話を行ってしまった場合

Rakute Linkからログアウトしたまま、通常の電話アプリの着信履歴を利用して通話を行った場合などが考えられます。

状況は、Rakute Linkからログアウトを行ってしまった場合、ログアウト中はRakute Linkに着信があっても履歴は残りません。その場合は、通常の電話アプリに着信履歴が残ります。
そのままRakute Linkの着信と同様に通常電話アプリの履歴から発信してしまうと、通話料金が発生します。

対策としては、Rakute Link からログアウトしていないかのチェックが必要になります。

楽天モバイルのオリジナル端末のRakute Linkと通常電話アプリは、発信画面が全く違うため間違えることはないかもしれませんが、端末機種によっては似たり寄ったりのモノもあるので注意が必要です。

Webサイトなどに記載された電話番号をクリックし、Rakute Linkを使わずに通常の電話アプリで掛けてしまった

この場合もうっかりして「表示されている電話番号をクリックやタップをして電話を掛けてしまう」と、言うよくある状況です。

この場合は、楽天モバイルからもあるように、電話番号をコピーしてRakute Link の電話番号挿入画面に張り付けるしか方法はありません。

プレフィックス番号を用いて通話をする時と同じですね。

Rakute Linkを使っているのに通話料金が請求された まとめ

Rakute Link を使っているのに通話料金が請求されたと言うことの原因は、利用者側のうっかりミスに遡ることが多いようです。

Rakute Link を利用する場合、通常電話アプリの使用でないか確認することができると良いでしょうね。

Rakute Link の留意点 2つを紹介 まとめ

Rakuen Link は使い方によると非常に有効に使える電話アプリです。

追加料金なしで無料通話が可能になるというのは、今のところRakuen Link だけです。

今後、楽天モバイルの1年間無料キャンペーンが終了したとしても、Rakuen Un-LIMIT Ⅵ の料金システムを活用すれば1年間無料とほぼ同じ利用が可能です。
そのためにも今後楽天モバイルを契約し、Ratkuen Link だけでも利用するのは大いに有りです。

もしあなたが友人や家族と長い時間の通話を希望するのであれば、Rakuten Link はお薦めです。