昨今、月々のスマホ料金は、依然と比較すると非常に安くなっています。在宅業務などの事情もあり、大手キャリアでも行っている3GBで990円というシンプルで低料金プランなどが、ひしめき合っています。
このような単体でシンプルな格安プランを利用することで、あなたに合ったスマホライフへの一歩として更なる効果を生むことは間違いないでしょう。
しかし今は、「通話は話たい放題、通信データー量は20GBまで利用できて月額2,200円(税込)」と、言うようなプランを、あなたが実際に作り出して利用することもできるのです。
そのような事が可能になる理由の一つに、デュアルSIMスマホの存在があります。
現在販売されている端末機種の多くは、iphoneを筆頭にAndroid端末においてもデュアルSIMスマホです。デュアルSIMスマホの最大の特徴は、2枚のSIMカード(あるいはe-SIM)を利用が可能なことです。iPhone8などはシングルSIMの端末機種なので、SIMカードは1枚しか挿入することができません。しかし、シングルSIMの場合でも不可能ではありません。
そこで今回はデュアルSIMスマホを利用することで、さらに安い料金で安心して多くのデーター量が利用できるあなた独自の組み合わせプランの一例を紹介します。
特に今回の一例では月に20GB近くまでのデーター量を消費される方は、非常に参考になるのではないでしょうか。また、組み合わせ方によれば、少量のデーター量の場合でも格安になる場合もあります。
デュアルSIMスマホの種類とメリット?
今回はデュアルSIMスマホを利用することが前提です。そこでデュアルSIMスマホは4つに分類されるため、まずはこの分類からチェックしておきましょう。そしてデュアルSIMスマホを利用すると、当然メリット・デメリットがあります。
デュアルSIMスマホの理解がないと、せっかく購入したのに思ったように使えなく、逆に使い辛いという事にもなりかねません。
まずはデュアルSIMスマホ知りましょう。
デュアルSIMスマホの分類は4つ
先ほども申し上げた通りデュアルSIMのスマホは、2回線以上が1台の端末で利用できます。その回線の利用方法は、デュアルSIMスマホの仕組みにより4つのパターンに分かれます。
DSSS(デュアルSIMシングルスタンバイ)
デュアルSIMですから2枚のSIMを利用することができます。2枚中のSIMのうち、どちらか一方のSIMを有効状態にします。
有効となったSIMは、通話やデーター通信は可能です。しかしもう一方の有効になっていないSIMにおいては、通話やデーター通信はできません。
SIMの有効を入れ替えたいときは、手動で切り替えを行う必要があります。
DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)
スマホに2枚のSIMを挿入した場合、DSDSのようにSIMの有効を切り替えることなく、どちらの番号に着信があっても通話は可能です。
一方のSIMでデーター通信を行っていても、もう一方のSIMに着信があった場合は通話をすることが可能です。
但し、通話を行っている場合においては、もう一方のSIMではデーター通信はできません。この場合のデーター通信は通話を行っているSIMで行うことになります。
また同時に2枚のSIMを利用した場合、4G回線を利用できるのは一方のSIMのみです。もう一方のSIMは3G 回線の利用になります。
DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE(ヴォルテ))
スマホに2枚のSIMを挿入した場合、DSDSのようにSIMの有効を切り替えることなく、どちらの番号に着信があっても通話は可能です。
一方のSIMでデーター通信を行っていても、もう一方のSIMに着信があった場合は通話をすることが可能です。
但し、通話を行っている場合においては、もう一方のSIMではデーター通信はできません。この場合のデーター通信は通話を行っているSIMで行うことになります。
と、ここまではDSDSと全く同じです。唯一DSDSとの違いは、両方のSIMが4G回線を利用できることです。
DSDA(デュアルSIMデュアルアクティブ)
スマホに2枚のSIMを挿入した場合、DSDSのようにSIMの有効を切り替えることなく、どちらの番号に着信があっても通話は可能です。
ここまでは、DSDSやDSDVと同じです。
唯一の違いは、一方のSIMで通話を行っている間、もう片方のSIMでデーター通信を行うことができます。
当然、双方の利用する回線は、4G回線です。
デュアルSIMスマホのメリットとデメリット
デュアルSIMスマホのメリットは、スマホを利用する世界がさらに便利に広がります。まずはメリットから簡単に紹介します。
デュアルSIMスマホのメリット
第1のメリットは、デュアルSIMの特徴を活用することで、ビジネスとプラべートの2つの電話番号を用いたり、音声通話とデーター通信のSIMを使い分けたりすることなどができます。
例えば、通話料金などがはっきりと分別できます。
またさらなるメリットとしては、仕事用のLINEアカウントと個人用のLINEアカウントを持つことができます。LINEアカウントは一つの電話番号に一つしか登録できないため、スマホの電話番号が個人のモノであった場合、業務用と個人使用のLINEが混同した状態になる場合もあります。
この状態は、ビジネス側からすると公私混合のため非常に良くない状態です。
デュアルSIMこのようにはっきりと公私を決別できます。
第2のメリットとしては、音声利用をするSIMとデーター通信利用のSIMを別々に利用することです。この方法により、データー通信のSIMは、音声通信の通信会社とは別の他の通信会社のSIMを利用することが可能です。
その結果、全体的なスマホの月額料金をさらに安くできる可能性が出てくるのです。今回のお話はそこのところを追及しています。
デュアルSIMのデメリット
デュアルSIMスマホの一番のデメリットは、電池の消費速度が速いということです。特にAndroid端末に多く見られる症状です。(iPhoneでも起こらないことはないと言われています。)
その原因は、「セルスタンバイ」という問題です。セルスタンバイとは、Android端末のプログラムの一部です。これらは、音声通話の未接続状態で発生します。
端末の受信している通話電波が繋がらなくなったり弱ってしまった場合、近くにある基地局の電波と繋がろうとするため電波の検索を始めます。
スマホを利用していない状態でも端末は通話電波を探すために動いています。その活動を行うことにより、電池の消費が激しくなるのです。音声通話の電波が弱い地域では、なおさら電池の消耗は激しくなる可能性は大です。
また、2つ目のデメリットは、端末によってはmicroSDカードなどのによるデーターバックアップができなくなることがあります。
これは、SIMカードを2枚挿入するデュアルSIMスマホで発生します。特に2枚目のSIMカードをセットするスロットが、SDカードなどと共有している場合です。
1枚目のSIMカードはSIMスロットが用意されています。しかし2枚目のSIMカードには専用のSIMスロットは用意されていないことが多いのです。その結果、デュアルSIMとして利用するか、シングルSIMスマホとしてSDカードと共有するかという問題です。
端末機種によっては、元からSIMカードを2枚挿入でき、その上SDカードスロットも準備されている端末もあります。OPPO Reno5 A などがそうです。
デュアルSIMスマホのまとめ
DSDAが、最高峰のデュアルSIMスマホになります。
しかし、DSDAのスマホは、現時点の国内では製造・販売はされていません。実績としては、過去(2019年)にHUAWEIから1機種が販売されたのみです。
現在のデュアルSIMスマホは、DSDS型のスマホからDSDV型のスマホに移行されています。若干DSDSのスマホが販売されていることもありますが、中古品を除いては、ほとんど販売されている新製品はDSDVです。
また、2022年4月1日よりau(KDDI)は、3G回線が利用できなくなりました。そのためDSDS端末機種を使用した状態で、au回線をデュアルシステムで利用する場合は、2回線の音声通話同時利用はできなくなります。
DSDVのデュアルSIMスマホを購入を検討されるのであれば、是非購入対象のスマホがDSDV対応なのか否なのかは、スマホのメーカー発表のスペック等で事前に確認してください。確認先の一例は、「価格.comスマートフォン・携帯電話」です。
では、次にDSDVのスマホを利用して、大手キャリア格安プランよりもお得になるプランを作成してみます。