スマホの月額料金が以前よりも大幅に下がってきていますが、現在日本通信とHISモバイルから、月額290円で利用できるプランが提供されています。
「そんなにスマホ料金は安くなったのか!」と、驚い手しまいますが、逆に「そんな低価格で本当に大丈夫なの?」と、言う様子で実際に利用には二の足を踏むような感じがするのも当然かもしれません。
しかし実際に月額290円でスマホ代が済めば、お財布にも優しすぎる料金ですよね。
そんなところで私自身も少し興味があったため、日本通信とHISモバイルの290円/月の料金の内容などを調べてみました。
そこで今回は、日本通信とHISモバイルの290円プランの特徴、それぞれの違い、またそれぞれの通信プランに合う人はどの様な人かを、お話します。
まずは、同じ月額290円のプランを提供している日本通信と、HISモバイルについてからお話しましょう。
日本通信とHISモバイルは親子
日本通信とHISモバイルは、親子の関係にあります。
それは、日本通信株式会社と会社と株式会社エイチ・アイ・エスと言う会社が、共同で出資をして設立させたのがHISモバイルと言う通信会社です。当然HISモバイルは格安SIMです。所謂MVNOです。
株式会社エイチ・アイ・エスは多くの方がご存じのことかと思いますが、あの旅行事業を営んでいる会社です。
一方、日本通信株式会社は、MVNOと言う産業を日本で一番最初に開拓した会社です。今でこそMVNOのことを「格安SIM」と言いますが、言い換えれば格安SIMの事業を日本で最初に行った会社です。
ではなぜ日本通信とエイチ・アイ・エスが共同出資をして格安SIMの会社を設立させたのでしょう。
それはMVNO事業の拡大と、海外旅行で利用するデーター通信を取り扱う必要がある事業者が手を組んだということです。その結果HISモバイルが誕生しました。
そのため日本通信とHISモバイルのプランには、以前から両者ともによく似たプランがありました。今回の290円/月のプランもその一つです。
しかしこの290円/月プランは月額料金は同じであっても、プランの中身は違いがあります。
そこで次の項目では日本通信とHISモバイルのプランを個々に見ていきましょう。
日本通信とHISモバイルの290円プランの内容
日本通信とHISモバイルのそれぞれのプランを比較する前に、両プランの特徴を個別にお話をします。
日本通信提供のシンプル290プランの特徴
日本通信の290円プランの正式名称は、「シンプル290プラン」と、言います。
データー料金について
月々の利用料金においては、定額制ではなく使用した分の料金を支払う仕組みです。詳細は最初の1GBまでの使用料金が290円となり、以後1GB毎のデーター量が使用されることに220円の料金が追加されます。いわゆる従量制ですね。
データー量 | 1GB | 2GB | 3GB | 4GB | 5GB | 6GB | 7GB | 8GB | 9GB | 10GB | 15GB | 20GB | 50GB |
料金 | 290円 | 510円 | 730円 | 950円 | 1,170円 | 1,390円 | 1,610円 | 1,830円 | 2,050円 | 2,270円 | 3,370円 | 4,470円 | 11,070円 |
データー量の使い過ぎ防止のための上限設定
またデーター量の使い過ぎを防ぐため、データー量の使用上限を設定することができます。この上限設定は、自ら自分のデーター使用量を考慮して設定します。
契約時は10GBのデーター量で上限値が設定されていますが、上限変更はいつでも可能です。変更した上限値は、即反映されます。但し、使用したデーター量を下回る上限値の変更はできません。
上限値を超えてしまった場合はアクセス制限がかかります。その場合日本通信のウェブサイト及びマイページ以外のインターネットアクセスができません。この場合も上限値を上げることでアクセス制限の解除ができます。
使用料は、実際に使用したデーター使用量の分が徴収されます。上限設定におけるデーター量ではありません。例えば8GBを上限に設定している場合において、実際のデーター使用量が6GBだった場合のデーター使用料金は、1,390円になります。
通話に関する特徴
通話料金は11円/30秒と、なっています。これは、キャリアの通話料金の半額ですね。
回線においては、docomo回線を使っています。日本通信の通話の場合、VoLTE(HD+)を使用しているため、docomoと同じ通話品質になります。
その上通話の場合によくある中間業者を使用することがないため、プレフィックス番号を使用していません。また専用の通話アプリの使用もありません。
通話オプションは、「70分無料通話」(月額700円)と、「通話かけ放題」(月額1,600円)の2種類があります。
日本通信合理的シンプル290プランの詳細はこちら ⇨ 日本通信
HISモバイル提供 自由自在290プランにつて
HISモバイルのプラン名は、「自由自在290プラン」です。
データー料金について
HISモバイルの自由自在290プランは、先ほどの日本通信のシンプル290プランの従量制とは違い、完全な定額制です。こちらの方に馴染みがある方が多いのではないでしょうか。
月間使用データー量を超過した場合は、1GBにつき200円で追加が可能です。
では料金システムです。
データー量 | 100MB | 1GB | 3GB | 7GB | 20GB | 50GB |
料金 | 290円 | 500円 | 770円 | 990円 | 2,190円 | 5,990円 |
自由自在290の名前にもある290円のプランですが、この料金でのデーター量の使用は100MBまでになります。1GBの1/10のデーター量です。このデーター量では、それほど要件を満たすことはできません。1GBほどのデーター量が欲しいところです。その1GBのデーター量は500円となっています。
全体的には、大変安い料金設定になっています。例えば、3GBの場合、料金は770円です。
昨今キャリア等は、3GBで990円と言うプランをMVNOの対抗馬として提供しています。逆に、自由自在290プランの990円の料金では、7GBまでのデーター量の利用が可能と言うことになってます。
20GBのデーター量の料金においては、ahamoの2,970円と比較すると780円も割安になっています。
データー量追加について
自由自在290においては、データー使用の上限を設定できるシステムはありません。定額制ですから上限設定があってもそれほど必要ないですよね。
データー量の購入は、1GB毎に設定となります。料金は1GBにつき200円です。最大100GBまで追加できます。
但し100MB(月額料金290円)の場合は、100MBの段階での設定はありません。最小値の設定は1GBからになります。
100MBの設定がないとなると、100MBを超過する可能性が十分あります。この場合はモバイル通信をOffにすることで回避ができます。(HISモバイルからの推奨)仮に上限設定がない100MBを超過した場合は、1GBまでの料金550円が徴収されます。
月内のデーター量を使いきった場合は、低速通信での使用が可能となります。HISモバイルにおいては、低速通信時の最大通信速度は公表されていません。一般的な流れからすると、最大128mpsではないかと推測します。
通話に関する特徴
こちらの通話料金は。9円/30秒となっています。業界最安値の通話料金です。
回線においては、シンプル290プランと同じく、docomo回線を使用しています。通話品質もdocomoのVoLTE(HD+)を使用しています。通話品質には全く問題なく使用できますね。
またプレフィックス番号は使用していませんし、専用の通話アプリありません。スマホに標準装備されている通話アプリで使用可能です。
オプションとしては、「5分かけ放題」(500円)と、「完全かけ放題」(1,480円)が準備されています。
HISモバイルの詳細はこちらから ⇨ HISモバイル
シンプル290プランと自由自在290プランを比較してみた
シンプル290プランと自由自在290プランの重要ポイントを紹介してきました。
では、同じ290円で提供されている両プランを比較してみます。
データー通信と料金について
両者のデーター量に対する料金設定の表を並べて比較してみます。
データー量 | 100MB | 1GB | 3GB | 7GB | 20GB | 50GB |
シンプル290 | 290円 | 730円 | 1,610円 | 4,470円 | 11,070円 | |
自由自在290 | 290円 | 500円 | 770円 | 990円 | 2,190円 | 5,990円 |
シンプル290プランの料金は、自由自在290プランとの合致するところだけを比較の対象として抜粋しました。
これによると1GBまでの料金は、大幅にシンプル290プランの方が安いことが一目瞭然です。7GBのデーター量においても若干シンプル290プランの方が安くなっています。
逆に7GB以降になると、俄然自由自在290プランの方の料金が安くなります。7GBの料金では、自由自在290プランの料金はシンプル290プランの3/5の料金になります。20GBにおいては、ほぼ半額の料金です。
データー量の追加と上限設定について
データー量の追加についても、若干の違いがあります。
1GBの追加料金 | |
シンプル290 | 220円 |
自由自在290 | 200円 |
同じ1GBの追加でも両者の1GBの追加には、大きな違いがあります。
シンプル290プランの場合は従量制による追加、自由自在290プランの場合は定額制の上乗せ追加となり、全く意味の違う追加なります。
多少自由自在290プランの方が、シンプル290プランよりも安く設定されています。しかしこのあたりの違いは、1GBの追加の意味合いが違うのであまり気にするところではないでしょう。
また上限設定もシンプル290プランには必要ですが、自由自在290プランに関しては必要ありません。
通話に関して
通話に関しては、通話料金の違いがあります。
シンプル290 | 11円/30秒 |
自由自在290 | 9円/30秒 |
30秒につき11円と9円の差です。この料金の差は、さほど大来なものではありません。しかし、1カ月を通してみると多少の差が生じるのではないでしょうか。
確かに先述して通り、キャリアの通話料金の半額の料金です。この通話料金は、普通に考えてもお得ではないでしょうか。
但しやはり軍配は、2円でも安い自由自在290プランの方に上がるでしょう。
オプションの比較
日本通信のシンプル290プランと、HISモバイルの自由自在290プランのオプションの比較です。
かけ放題では両者共同じ条件なので比較は行いやすいですが、時間制限のあるオプションは良く考える必要があります。
シンプル290 | 自由自在290 | ||
70分無料通話 | 700円 | 5分かけ放題 | 500円 |
通話かけ放題 | 1,600円 | 完全かけ放題 | 1,480円 |
70分かけ放題は、1カ月間の総通話時間が70分以内において月額700円で済むというものです。
実際に良くあることですが、自分ではそれほど話していない短時間の通話のように思っていても、意外と長時間話しているものです。ですから70分かけ放題のオプションを選択する時は、ご自分の月間通話時間を予め知っておく必要があるかもしれません。
5分かけ放題は、5分以内の通話であれば何回行っても月額500円で済むというのもです。
システム的には5分かけ放題の方が、使いやすいです。
そしてここでも通話料金を考慮する必要があります。
それは70分かけ放題と5分かけ放題の通話時間をオーバーした場合、通話料金が加算されることです。
70分かけ放題と、5分かけ放題の内容が違うため比較は難しいです。しかし電話を掛けることが多い場合、通話時間が規定時間をオーバーしたことを考慮すると、自由自在290円プランの方が9円/30秒の料金なのでお得になります。
また、かけ放題においては、システムは同じであるので料金の差で判断することになります。この場合、自由自在290の方が120円ほど安く使えます。
日本通信合理的シンプル290プランの詳細はこちら ⇨ 日本通信
HISモバイルの詳細はこちらから ⇨ HISモバイル
シンプル290と自由自在290はどんな人にお奨めなのか
2つのプランの特徴を比較してきました。ではその比較を踏まえて実際にどんな方がシンプル290プランに合うのか、あるいはどのような方が自由自在290プランにお奨めなのかを分析していきます。
データー通信プランから見たお奨めは?
データープランのお奨めは、データー量の使用が少ない方は日本通信のシンプル290プランが、データー量の使用が多い方は、HISモバイルの自由自在290プランの利用がお奨めです。
データー量 | 100MB | 1GB | 2GB | 3GB | 4GB | 5GB | 6GB | 7GB |
シンプル290 | 290円 | 510円 | 730円 | 950円 | 1,170円 | 1,390円 | 1,610円 | |
自由自在290 | 290円 | 500円 | 770円 | 990円 |
理由はシンプル290プランの場合1GB~4GBまでのデーター量の使用までは、HISモバイルよりも安くなります。
逆に5GBを超えた以降50GBまでは、シンプル290プランよりもHISモバイルの方が断然お得になっています。(20GBの場合、シンプル290プランは4,470円、自由自在290プランは2,190円)
従って、在宅ワークや公私共にWiFi環境が整っている状況にある方など、モバイルデーター通信をあまり使わない方は、シンプル290プランの方がお奨めですね。
一方、環境状態に関わらずモバイルデーター通信を利用することが多少でもある方は、HISモバイルの方がお奨めです。
通話に関する観点からみたお奨めは
通話に関する面からお奨めを見ると、当然電話を良くされる方にはHISモバイルの自由自在290プランの方がお奨めです。
その理由は、次の通りです。
- 通話料金が業界内1安い(9円/30秒)
- オプションかけ放題の料金がシンプル290プランよりも安い
この2点がお奨めポイントです。
通話料金が業界内1安い(9円/30秒)
通話料金をシンプル290プランと自由自在290プランと比較してみると30秒で2円ですが、1分で4円の差ができます。月間90分の通話料金が発生したとすると360円の差になります。
ただ電話を掛けただけでプランの違いで360円も多くの出費ができるのであれば、はじめから安い方のプランにしておくべきではないでしょうか。
オプションかけ放題の料金がシンプル290プランよりも安い
先述した通り、HISモバイルの自由自在290プランの通話オプションは、日本通信のシンプル290プランよりも安く設定されています。
シンプル290 | 自由自在290 | ||
70分無料通話 | 700円 | 5分かけ放題 | 500円 |
通話かけ放題 | 1,600円 | 完全かけ放題 | 1,480円 |
5分以内の通話が多い場合は、断然「5分かけ放題」のオプションが優勢です。そこに料金が税込み500円となっているのでなおさらお奨めです。
そして先ほどからお話している通話料金9円/30秒が加わると、5分以上の通話になったとしても通話料金をより安く抑えることができます。
以上が、通話の使用が多い場合は、HISモバイルの使用が断然お得な理由です。
データー通信と通話の両方を考えるとお奨めなのはどちらか
データー通信と通話を別々にしてお奨めなのはシンプル290なのか、自由自在290プランなのかを見てきました。
ではデーター通信と通話の両方をひっくるめて考えるとどちらがお奨めなのでしょう。
答えは、HISモバイルの自由自在290プランです。
理由は、何かにつけやすいのは自由自在290プランです。
「データー量の使用の少ない場合は、シンプル290プランの方がお得なのでは。」と、思う方もいらっしゃるでしょうが、それでも自由自在290プランの方がお得です。
そこで両プランのデーター通信の1GB~2GBまでの利用料金を例にとります。(この部分が一番シンプル290プランが安く設定されている部分だからです。)
両プランの差は、260円です。この260円の差は、通話料金の差で埋まってしまう可能性が高いです。
両プランの通話料金の差は2円/30秒です。1分で4円です。260円のデーター通信の差額を通話料金に置き換えると、65分の通話時間になります。1カ月に65分以上の通話があれば、260円の差額を埋めることができます。
またオプションを利用した場合は、「70分以内かけ放題」と「5分かけ放題」とでは、さらに200円ほど差が縮まり、差額は60円になります。
但し、「通話かけ放題」と「完全かけ放題」の使用では、140円ほどの差に縮小します。しかし、これ以上の縮小はありません。
と、言うことで、私個人としてもお奨めなのは、HISモバイルをお奨めします。
日本通信合理的シンプル290プランの詳細はこちら ⇨ 日本通信
HISモバイルの詳細はこちらから ⇨ HISモバイル
日本通信とHISモバイルの290円プランの違い まとめ
さて、結果的にHISモバイルの自由自在290プランの方が、料金的な部分を考慮したところお奨めと言うことをお話してきました。
実際のところ私も個人的に使っているスマホは、9円/30秒に魅せられて自由自在290プランを利用しています。
やはり私個人としても、HISモバイルのの自由自在290プランを利用すると、メリットは大きいと感じたからです。
両社のプランは、同じ290円プランと言うことで一見似ているように見えますが、中身は違いが多く、料金の差もあります。
この違いを上手に使うことで、より安く使いやすいモバイルライフを送ることができます。
また、プランや仕組みを分割させて使用することで、さらにより良いモバイルライフも考えられます。
今後は、HISモバイルを利用したより良いモバイルライフを紹介します。
日本通信合理的シンプル290プランの詳細はこちら ⇨ 日本通信
HISモバイルの詳細はこちらから ⇨ HISモバイル