こんにちは!西北院です。
最近は格安SIMを利用することが徐々に浸透してきているため、SIMフリースマホを利用する方も徐々に増えてきています。
今回は、iPhone SE(第2世代)(以下、今回はiPhone SE2と称します。)の購入を基に、キャリアで購入する場合とSIMフリーとしてAppleから購入する場合を比較してみます。
iPhone SE2はどこで購入するのが一番良いか
iPhone SE2の購入は、docomo、au、SoftBank、そしてAppleからの購入ができます。
端末の機能は、どこで購入しても全く同じです。購入価格と、購入先のアフターサービスの内容に差があるのみです。
では、まず購入価格の差から見ていきます。
さて、今回は多くの料金を表示していおりますが、特別に表示がない金額においては、すべて税込表示となります。
iPhone SE2の購入方法
購入方法の違いは、支払い方法の違いにあります。「一括支払い」、「分割支払い」、「スマホ返却プログラム」、そして「下取りシステム利用購入」と、大きく分けると4つの支払い方法になります。
「一括払い」、「分割払い」、「下取り利用購入」の3つの購入体系は、一般的な利用方法です。
「スマホの返却プログラム」は、大手携帯キャリア独自の販売方法です。この返却プログラムの場合は、少し違った販売価格の差が生じるのではないでしょうか。
スマホ返却プログラムの詳しい内容に関しては、後ほど詳しくお話します。
一括払いの場合
では最初に一括払いのiPhone SE2の価格を比較してみます。
64GB | 128GB | 256GB | |
docomo | ¥57,024 | ¥62,568 | ¥75,240 |
au | ¥55,270 | ¥61,250 | ¥75,215 |
SoftBank | ¥57,600 | ¥64,080 | ¥78,480 |
Apple | ¥49,280 | ¥54,780 | ¥66,880 |

iPhone SE2 一括支払い購入金額比較
最も購入金額が高いのは、SoftBank、次いでdocomo、au、の順に続き、Appleが最安値ということになります。
この結果を踏まえると、iPhone SE2を一括払いで購入する場合は、Appleで購入することが最も望ましいと言えます。
Appleで販売されるiPhone SE2はSIMフリー端末なので、次のような便利性もあります。
- 通信会社はそのままで機種変更のみのでiPhone SE2に乗り換える場、AppleからiPhone SE2を購入し、SIMカードの差し替えをすれば良い。
- 一括支払いでキャリからの購入の場合、その日に一括払いで購入したiPhone SE2のSIMロック解除が可能。しかし、Appleから購入のiPhone SE2はSIMロック解除は必要なし。
この様な理由から、一括払いで購入しスマホキャリアを変更せずiPhone SE2への機種変更の場合は、Appleからの購入が割とお得です。
分割払いの場合
分割払いの場合の結果は、基本的に一括払いと同じと考えてもよいです。但し、場合によれば、金利が加算される場合があります。(キャリアからの分割払いの場合は、金利は0%です。)
金利の有無を踏まえて、分割払いの場合のiPhone SE2の価格および月々の支払い金額を支払い回数ごとに見ていきましょう。
支払い回数に関しては、12回、24回、36回、48回とします。キャリアによっては、該当しない支払い回数もあります。
docomo | au | SoftBank | Apple | |
12回払い | ¥4,752 | ¥4,114/¥4,106 | ||
24回払い | ¥2,376 | ¥2,324/¥2,302 | ¥2,400 | ¥2,061/¥2,053 |
36回払い | ¥1,584 | ¥1,545/¥1,535 | ¥1,478/¥1,477 | |
48回払い | ¥1,173/¥1,151 | ¥1,200 | ¥1,158/¥1,135 |
- au、Appleの枠に記載されている2つの料金は、第1回目の支払いと第2回目以降の支払い金額を表しています。枠内の右側の金額が第1回目、枠内左側の金額が第2回目以降の支払い金額です。
現在、2020年6月30日までは、24回払いまでのショッピングについては、金利0%になっています。
36回、48回の購入については、金利が以下のようになります。
支払回数 | 分割金利 |
36回払い | 7.90% |
48回払い | 10.60% |
この様に金利が加算されると、36回48回の分割支払い方法を選択した場合、金利分としていくら増えるのか、最終的にiPhone SE2の料金はいくらになるのかをまとめました。
iPhone SE2 64GB | iPhone SE2 128GB | iPhone SE2 256GB | ||||
支払回数 | Apple 分割手数料 | 支払い金額合計 | Apple 分割手数料 | 支払い金額合計 | Apple 分割手数料 | 支払い金額合計 |
36回払 | ¥3,893 | ¥53,173 | ¥4,327 | ¥59,107 | ¥5,283 | ¥72,163 |
48回払 | ¥5,223 | ¥54,503 | ¥5,806 | ¥60,586 | ¥7,089 | ¥73,969 |
では、36回払いと48回払いを利用したAppleからiPhone SE2を購入した金額と、キャリアから購入した金額を比較してみましょう。
docomo | au | SoftBank | Apple(36回払い) | Apple(48回払い) | |
64GB | ¥57,024 | ¥55,270 | ¥57,600 | ¥53,173 | ¥54,503 |
128GB | ¥62,568 | ¥61,250 | ¥64,080 | ¥59,107 | ¥60,586 |
256GB | ¥75,240 | ¥75,215 | ¥78,480 | ¥72,163 | ¥73,969 |
金利が0%の場合は、最終的な支払い金額の変更がありません。分割支払いを利用しても、単に一括払いを支払い回数で均等に割っただけですから、Appleで購入することが最も安くなることは変わりません。
しかし、金利が上乗せされてもiPhone SE2をキャリアから購入するより、Appleで購入する方がまだ安く購入できるのです。
その様な意味からすると、末永く一台のiPhoneを利用する方は、Appleからの購入をお勧めします。
一定の時期が来たらiPhoneを返却するプログラム
単純に機種変更するのではなく、ある時期になるとiPhoneをキャリアに返却し、新機種のキャリアに買い替えるプログラムがあります。現在のところ、キャリア3社で行われています。
auにおいては2020年2月21日より、またSoftBankは、2020年3月27日より返却プログラムが変更になりました。
iPhoneを返却するプログラムとは
返却プログラムとは、「2年後(24か月後)には端末をキャリアに返却する」という前提で、iPhoneを分割支払いで購入します。
2年(24カ月)が経過するときに、iPhoneをキャリアに返却することによりそのiPhoneの残債は帳消しされます。そして、新端末を購入することが出来ます。
2年(24カ月)経過しても、その端末を使い続けることも可能です。その場合、その端末を利用している期間は、残債を払う必要があります。
各キャリア3社の概要は以下の通りです。
docomo | au | SoftBank | |
サービスプログラム | スマホおかえしプログラム | かえとくプログラム | トクするサポート+ |
分割支払い回数 | 36回 | 23回+残価 | 48回 |
最低利用期間 | 24.カ月 | 24.カ月 | 24カ月 |
最大料金免除期間 | 12か月 | 残価 | 24カ月 |
返却時に新端末の購入義務 | 無し | 有り | 有り |
プログラム利用月額料金 | なし | あり | なし |
docomo、SoftBankにおいては先ほどの例でお話した通り、購入金額の分割支払い回数(24回)を基にします。端末の返却を行うと25回目の支払いからは、それまで利用していた端末の料金の支払い(25回目以降)は無くなります。
auにおいては、残価設定を導入しています。残価設定方式は、2年後のiPhone SE2の価値をauがあらかじめ計算し、端末の購入金額からその2年後の価値の金額(残価)を除きます。
iPhone SE2の購入金額 - 残価 = iPhone SE2購入のための実質支払い金額
この実質支払い金額が、auからiPhone SE2を購入した価格です。iPhone SE2実質支払い金額を23カ月で割ったものが1ヶ月の支払い金額となります。
キャリア3社とAppleのiPhone SE2の購入価格の差
IPhone SE2を、キャリア3社の「返却プログラム」を利用して購入した場合の料金と、Appleの分割払いで購入した場合料金の料金を比較してみます。
Appleの月々の料金は、右側の金額が第1回目の支払い料金、左側の料金が第2回目以降の支払い料金となります。
IPhone SE 64GBの料金比較
docomo | au | SoftBank | Apple | |
端末価格 | ¥57,024 | ¥55,270 | ¥57,600 | ¥49,280 |
実質支払い回数 | 24回 | 23回 | 24回 | 24回 |
月々の支払額 | ¥1,584 | ¥1,250 | ¥1,200 | ¥2,061/¥2,053 |
最大免除残債 | ¥19,008 | ¥26,520 | ¥28,800 | ¥0 |
最低自己負担金 | ¥38,016 | ¥28,750 | ¥28,800 | ¥49,280 |
IPhone SE 128GBの料金比較
docomo | au | SoftBank | Apple | |
端末価格 | ¥62,568 | ¥61,250 | ¥64,080 | ¥54,780 |
実質支払い回数 | 24回 | 23回 | 24回 | 24回 |
月々の支払額 | ¥1,738 | ¥1,390 | ¥1,335 | ¥2,294/¥2,282 |
最大免除残債 | ¥20,856 | ¥29,280 | ¥32,040 | ¥0 |
最低自己負担金 | ¥41,714 | ¥31,970 | ¥32,040 | ¥54,780 |
IPhone SE 256GBの料金比較
docomo | au | SoftBank | Apple | |
端末価格 | ¥75,240 | ¥75,215 | ¥78,480 | ¥66,880 |
実質支払い回数 | 24回 | 23回 | 24回 | 24回 |
月々の支払額 | ¥2,090 | ¥1,705 | ¥1,635 | ¥2,802/¥2,786 |
最大免除残債 | ¥25,080 | ¥36,000 | ¥39,240 | ¥0 |
最低自己負担金 | ¥50,160 | ¥39,215 | ¥39,240 | ¥66,880 |
キャリア3社とAppleの購入金額を比較して
返却プログラムを利用して購入する場合、iPhone SE2の3種類(64GB、128GB、256GB)の自己負担金額が安くなるのは「au」となります。
auの料金をAppleの料金と比較すると、約41.4%も安くなります。
また、docomoの料金は、Appleの購入金額よりも23%~25%強ほど安くなります。SoftBankにおいては、約41.5%ほども安く購入できます。
返却プログラムを利用するにおいての注意点
キャリア3社共通している注意点は、次の点です。
docomoの場合
当社指定の査定基準を満たしていない場合に、なお加入者が本プログラムのご利用を希望し、これを当社が承諾するためには、20,000円(税抜)(ケータイ補償サービスにご加入の場合は2,000円(税抜))の故障時利用料をお支払いいただく必要があります。
auの場合
本プログラム加入機種の回収・査定条件を満たす必要があります。端末故障・破損時(例:充電不可などの場合)など、所定の条件を満たさなかった場合、特典の適用を受ける際に最大22,000円(不課税)のお支払いが必要となる場合や、特典が受けられない場合があります。
SoftBankの場合
回収する機種が破損などで査定条件を満たさない場合、機種の回収に加えて22,000円(不課税)のお⽀払いが必要です。
返却プログラムの利用に向く人
では、返却プログラムに向く人は、そのキャリアを利用していくことに納得している人です。もう少し突っ込んで言えば、そのキャリアのサービスに満足している人です。
この方は、そのキャリアの返却プログラムを利用して、常に新しい機種端末を使い続けることが望ましいでしょう。
それと同時に、スマホを大切に利用できる方です。上記のように破損・故障があると、基本的に返却プログラムを利用するにはマイナス面が生じます。
そのためにも、常にスマホ端末を大切に扱う必要があります。
下取りシステムを利用してiPhone SEを購入
キャリアにおいても、Appleにおいても現在利用している端末を下取りに出すシステムがあります。新機種を購入する場合のみ適応されます。
iPhpne SE2を購入するときにも下取りとして提供すれば、購入金額から差し引かれます。下取り価格は、キャリア・Appleによって様々です。
iPhoneの凡その下取り価格の具体的金額等は、Appleの下取り案内ページから確認できます。
iPhone SEを下取りを利用して購入、シュミレーション
iPhone SE2 128GBを下取りを利用して購入した一例です。下取りに出した端末は、iPhone8 64GB良品とします。(docomoの下取り端末は、docomoが販売した端末とします。)
docomo | au | SoftBank | Apple | |
iPhone SE128GB販売価格 | ¥62,568 | ¥61,250 | ¥64,080 | ¥54,780 |
iPhone 8 64GB下取り価格 | ¥13,300 | ¥17,600 | ¥14,400 | ¥16,000 |
iPhone SE128GB下取り後価格 | ¥49,268 | ¥43,650 | ¥49,680 | ¥38,780 |
iPhone8 64GB良品を下取りに出した場合、最も安くiPhone SE2を購入できるのは、Appleの購入となりました。これは、元々のiPhone SE2の販売価格が安かったということが大きく影響しています。
次に、iPhone Xを下取りに出して、iPhone SE2 128GBを購入した場合です。下取り使用端末は、iPhone X 64GB良品とします。
docomo | au | SoftBank | Apple | |
iPhone SE128GB販売価格 | ¥62,568 | ¥61,250 | ¥64,080 | ¥54,780 |
iPhone X 64GB下取り後価格 | ¥33,000 | ¥33,000 | ¥24,000 | ¥28,000 |
iPhone SE128GB下取り後価格 | ¥29,568 | ¥28,250 | ¥40,080 | ¥26,780 |
こちらも元々の販売価格が安いAppleのiPhone SE2が、購入価格が最も安くなります。
下取り価格は、全体的にauの下取り価格は高く、SoftBankの下取り価格は低価格設定になっています。この流れは、大筋どの端末の下取り価格に反映していますが、下取り価格の細かい差異は、端末により多少変化しています。
(例えば、iPhone 8 64GBの時のdocomoとauの下取り価格は4,300円の差がありますが、iPhone X 64GBの場合の下取り価格の差はありません。)
この様に見ていくと、下取りを利用した場合でもAppleでiPhoneの端末を購入した場合が最も安く購入できます。
iPhone SEを最も安く購入できる場所 まとめ
iPhone SE(第2世代)の購入を、できるだけ安く購入できる販売先を探してみました。
以外にもAppleで購入するのが、安いということがわかりました。
AppleでSIMフリーの端末を購入するのは、販売価格は高いと私自身も感じておりました。
しかし、2019年10月の電気事業法の改正により、キャリアの端末販売のディスカウントが制限されたということも影響があるでしょう。
長くiPhoneを使う場合は、Appleでの購入をお勧めします。