余ったデータ−量の繰越は月額料金の無駄使い!その対策の方法はひとつ!

携帯料金

余ったデータ−量が翌月に持ち越されると、なんだかお得な気分になりますよね。1GBよりも2GB、あるいはそれ以上のデータ−量が翌月に持ち越されると、お得感は持ち越し量に合わせてマシマシになります。

あなたは、このデーター量の持ち越しで安心していませんか。

データ−量の翌月への持ち越しは、実際のところそれほどお得ではありません。
なぜならそこにはデータ−量の無駄遣いということではなく、月々のスマホ利用料金の無駄遣いが存在しているからです。

現在は通信会社のプランの値下げが底打ちになったような状態です。そこでスマホの月額料金をさらに安くするのは、各個人のアクションのみです。

今回は、余ったデータ−量の翌月への繰越を考えず、あなたの利用に合ったデータ−量の使い方でスマホの月額料金を少しでも抑える方法をお話します。

データー繰り越しのシステム

当月に余ったデータ−量を翌月に繰り越すことができるサービスシステムは、ユーザー側から考えると非常に良心的に感じられます。翌月に繰り越すことで、余ったデータ−量が月を跨ぐとリセットされ0になってしまうのではなく、次月も利用できるとなるとなんともありがたいことです。

このようシステムの説明だけを見ると本当にユーザーの味方のようなシステムです。

しかしこのデータ−量の翌月繰越のプログラムは、見る角度を変えると私達の味方ではありません。
ある意味、私達は通信会社のシステムに踊らされているにすぎないのです。

そこでまずはデーター量の持ち越しの絡繰りから、見ていきましょう。

キャリのデーター量持ち越しの対応

キャリア(以下、MNOとします。)の場合、前月から持ち越されたデータ−量は翌月に加算された場合、翌月のデータ−量の消費は前月からの繰り越し分のデータ−量から消費されるのではありません。
翌月分の新しいデーター量から先に消費されます。先に翌月分の新しいデータ−量が0になった段階から前月のデータ−量の消費が始まります。

翌月になり前月のデータ−量が余っても、それは翌月に回されることはありません。要するに2ヶ月の繰り越しはありません。翌月分の新データー量から未使用分のデーター量が発生した場合、その未使用分がさらに翌月に繰り越されます

このようなデーター量の繰り越しのシステムは、auの「よくあるご質問」で例を挙げて説明しています。auのデーター繰り越し内容についての説明はこちら

またSoftBankは上記のauと同じデーター量繰り越しシステムであり、ドコモに至ってはギガホ、ギガライト、ギガホプレミアの各プランにはデーター量の持ち越しシステムは現在行われていません。

MVNO のデーター繰り越しの対応

MVNOの当月の余ったデーター量の繰り越しシステムは、現在ではMNOとは違いがあります。但し、すべてのMVNOが、データー量の繰り越しサービスを実施しているわけではありません。

データー量の繰り越しサービスを実施しているMVNOの場合は、ユーザーファーストの方法を実施しているところもあります。

イオンモバイルの場合

例えばイオンモバイルの場合余ったデーター量を翌月に繰り越しのですが、翌月における繰り越したデーター量の消費方法がMNOとは違います。

翌月に繰り越されたデーター量は、翌月の新しいデーター量と合算され消費されます。(但し、繰り越されたデーター量の繰り越しは1回のみ。さらに翌月に持ち越されることはありません。)

例えば月間契約データー量を5GBとします。そこで翌月に繰り越すデーター量をが2GBになったとします。翌月は合計7GBのデーター量を利用することが可能です。
ここでMNOとの大きな差は、合算された7GBのデーター量の消費方法の違いです。MNOの場合は当月の新しいデーター量から消費されその後繰り越し分のデーター消費となりました。

イオンモバイルの場合は有効期限の短いデーター量、即ち繰り越しされたデーター量から消費されます。但し、追加チャージをされた場合のデーター量の繰り越しはできません。

OCNモバイルone も同じようにデーター量の繰り越しシステムの中で、有効期限の短いデーター量から消費されていきます。

データー量の繰り越しの問題点

では、このように余ったデーター量を次月に繰り越すことが可能なサービスは、お得なサービスであり、MVNOのように有効期限が短いデーター量から消費されていくとなると、よりユーザーファーストであるように感じます。

ところが、大きな問題がここにあります。あなたは、「繰り越されたデーター量と当月の新しいデーター量を無駄のないように消費しているか」と、いう問題です。

繰り越しされたデーター量を有効に使っているない

今度もイオンモバイル の料金体系を例にとってみましょう。

例えばあなたは、イオンモバイルの音声プランの中で10GBプランを契約していたとします。イオンモバイル の10GBプランの月額料金は、税込み2,068円です。

あなたは初月に4GBほどの繰り越しがあるとします。そうすると、翌月には合計で14GBのデーター量の使用が可能になります。

月額料金2,068円で14GBも毎月利用できるのであれば、非常に安くてお得なプランになります。

しかし、ここからが問題です。
契約しているデータープランは10GBですが、毎月6GBほどのデーター量しか使用していないのであれば、余ったデーター量は繰り越しをされても無駄になってしまいます。

月々のデーター使用量が6GBのあなたは、最低でも14GBほどのデーター量があれば「ギガ死」に陥ることはないでしょう。しかしこのような使い方は、意外と多く無駄にデーター量の料金を支払っている場合が多いのです。

先ほどの例を利用してイオンモバイルの料金プランから見てみましょう。

イオンモバイルの6GBの利用金は、1,628円(税抜き1,480円)になります。先ほどと同じように10GBの契約をしていたとすると2,068円(税抜き1,880円)になります。
単純に計算しても、10GBの料金で6GBの使用データー量しかないようであれば、税込みで440円の無駄になってしまいます。

結果的に、余った4GBのデーター量を次月に繰り越してほぼ使い切らなければ無駄使いになってしまいます。

自分に合ったデーター量を契約するには

では、データー量に対して無駄に料金を払っていることに対する対策は如何することがよいのでしょうか。

段階は2つあります。

  1. 自分が今まで利用してきたデーター量の把握
  2. 把握したデーター量に見合ったプランの契約

この2段階をクリアすることです。

自分が今まで利用してきたデーター量の把握

自分が利用してきたデーター量の把握は、意外と簡単に探ることができます。

各通信会社(MNO、MVNOの両社を含む)においては、個人の利用状況を表すためにマイページが準備されています。IDやパスワードで保持されているので、基本的には当事者しか開けることはできません。
マイページの中には、過去に遡ってあなたの月々の支払状況や、利用データー量などが記載されています。

それに伴って数ヶ月の利用データー量の平均などを算出してみます。特にデーター使用量が多かったり少なかったりした場合は、除いてもかまわないでしょう。

その導き出したデーター量を切り上げた段階のデーター量を目安にするのも良いですし、場合によってはもう1GBほど上乗せしたデーター量を月間使用データー量とするのも良いです。

データー量の算出は、数か月の利用データー量の平均がベストです。算出した平均のデーター量に対し、切り上げた数字を平均データー量としても良いでしょうし、場合によれば切り上げたデーター量にプラス1GBほどプラスしてもいでしょう。

把握したデーター量に見合ったプランの使用

「把握したデーター量に合ったプランの利用」が、今回のお話の中で最も難しいことです。

あなたが把握した月間のデーター使用量が、あなたが契約している通信会社のプランの中にあれば、そこにプラン変更するだけで事は済みます。何も問題はありません。

しかしあなたの契約している通信会社に、把握したあなたの月間利用データー量にあうプランがなかった場合は難しい問題になります。

わざわざ乗り換えをするのか、それとも乗り換えをせずそのままにしておくのか、ということです。

この答えは、あなた次第ということです。

実際のところ、各社の音声プランのデーター量においては多少の違いがあります。ですから、あなたに合ったプランが見つからないということはないでしょう。

但し乗り換えということになると、現在のところMNP(携帯電話番号ポータビリティ: 電話番号はそのままで乗り換えるシステム)を利用しての乗り換えは0円になってきています。しかし、転入先では事務手数料金3,300円が必要な場合が多いです。

これらのコストを加減しても乗り換えを検討される方には、前述のようなプランの見直しからお薦めします。

もしプランの乗り換えをしてデーター量が足りなくなったら

仮にあなたの月間データー利用量に基づいたプランの変更をした結果、データー量が足りなくなった場合はどうすればよいでしょうか。

一時的にその月だけデーター量が足りなくなった場合は、データーの追加購入をお薦めします。
MNOの場合は1GBにつき税込みで1,100円程する場合もあります。しかし、MVNOの場合は550円/1GBの料金体系のところが主流です。通信会社によると税込みで275円/1GBで購入することが可能なところもあります。

一方これから先データー量の不足が続くような場合は、再度プラン変更をお薦めします。できる限りプラン変更は現在利用の通信会社内で行うことが原則です。
理由は、通信会社の乗り換えを行うと、余分な出費がかさみます。MVNOの場合は解約料金の対象にもなりかねないですし、当然先ほどのお話しの通り、乗り換え先で手続き料金の3,300円の支払いは免れないからです。

「どうしても」と、いう場合は仕方ありませんが、極力乗り換えは避けたいものです。

乗り換えにお薦めの通信会社

参考までに乗り換え先を紹介しますと、データー量と料金を無駄なく使うのであれば、イオンモバイルがお薦めです。

また月額料金の安さを考慮するとOCNモバイルone、あるいはIIJmio のギガプランをお薦めします。

両社ともに4段階別か5段階別にしかデーター量が区切られていませんが、そのデータープランの区切りにうまく当てはまれば、月額料金は結構安くなります。

IIJmio のギガプランの詳細についてはこちらのページでも紹介しています。

そのほかのプランの紹介

もし、あなたに合ったお気に入りのプランが見つからないといった場合は、従量制のプランでもよいでしょう。従量制のプランの場合は、使っただけの支払となります。

従量制で最もお薦めできるのは、HISモバイル です。

中でもお薦めなのは、格安かけ放題プランです。定額制プランもありますが、音声通話はかけ放題、データー通信料においては3GBで2,728円(税抜き2,480円)からとなっています。
従量制の1GBについての料金は275円(税抜き250円)となっています。

上限は30GBまでとなっていますが、音声通話は無料なのでデーター量の利用の少ない方には打って付けのプランです。

HISモバイルの「格安かけ放題プラン」の詳細は以下のページでも紹介しています。

余ったデーター量の繰り越しは無駄 まとめ

「当月に使い切らなかったデーター量は、次月に繰り越されるから」と、いう事実にはまだ月額料金の無駄使いが隠れています。

実際には、あなたの月間に使用するデーター量を把握しておく必要があります。その上で自分に合ったデーター量の利用が最もベストマッチしています。

自分の使用しているデーター量は、3~4か月ぐらいには一度見直してみるのも良いでしょう。

ここで一度あなたの料金プランを見直してみては如何でしょうか。