スマホの月々の料金、安ければ安い方が良いに決まっていますよね。
だけど安い料金のスマホプランだと、やはり安いだけのことしかありません。例えば、ギガの量が少なかったり、通信速度が遅かったり、サポートが機能していなかった等、様々なデメリットが何か一つはあります。
だからと言って、以前のようにキャリアを利用して1万円近くのスマホ料金を毎月支払うのは、ゴメンですよね。
そこで格安SIMを利用するという手段も一手ですが、月額料金もそこそこで安心して利用できるとなると、やはりキャリアの格安プランです。
一般的にお奨めするキャリア格安プランは、docomoが提供するahamo、SoftBankが提供するLINEMOです。
人気があるのはahamoのようですが、利用者が多い分だけ賛否両論の意見があります。そうなるとあなたにとってahamoを使うことは、良いのか悪いのかわからなくなりますよね。実際に筆者も利用する前はそうでした。
良い投稿やTwitterでのつぶやきを見ると「やっぱりahamoにしよう」と、思いました。しかし否定的な意見を目にすると、「ahamoはダメかな?」と、自分自身も否定的になってしまいました。
そこで、実際に使ってみないと真実はわからなと思い、思い切ってahamoを使ってみました。
その結果、実際に筆者自身がahamoを使ってみたところで判った「ahamoの利用について合う人と合わない人」を、メリットとデメリットを通してお話していきます。
ahamoを使ってみたいけどいろいろな意見があるので迷っている方は、是非参考にしてください。
ahamoのメリットは何?
では実際にahamoを利用してみたところで、感じたメリットを紹介します。
- キャリアのプランなのに料金が安く、20GBまでのデーター量が使える
- 銀行引き落としでも使える
- 速度制限にかかっても、最大1Mbpsの速度が出る
- e-SIMに対応している
- 初期費用や解約手数料はいらない
- ahamoは基本店頭サポートないが、対応してくれる場合もある
- 5分間の無料通話が標準サービス
- dカードで1GB、dカードGOLDで5GBのデーター量が追加される
以上筆者がahamoの利用において、問題なく安心して永く利用できるメリットと言ったところです。では、個々に見ていきましょう。
キャリアのプランなのに料金が安く、20GBまでのデーター量が使える
docomo回線の場合、通信の繋がり、通信速度など、ブランドの信頼があります。
しかしdocomoの本ブランドのプラン月額料金は、高額なままです。
例えば5Gギガホプレミアなどの料金は、7,315円です。データー量使い放題としても高額です。
5Gギガライトにおいても3GBのデーター量の使用で、5,665円です。
そうなるとahamoは、docomo回線を20GB/月までのデーター量の使用が可能となり、月額2,970円で使えるのはとっても経済的なプランであると言えます。
銀行引き落としでも使える
ahamoの場合、銀行口座から月々のスマホ料金の振替ができます。筆者もahamoの利用は、銀行振替にしています。振替日は利用月の翌月末です。
格安SIMの場合は、直接銀行口座振替を行っているところはありません。クレジットカードからのお支払いオンリーです。
銀行口座振替を行っているのは各キャリアの他にキャリアの格安ブランド(ahamo、auのpovo1.0、SoftbankのLINEMO)と、キャリアのサブブランド(UQモバイル、Y,mobile)です。
スマホの月額料金の銀行口座振替は、クレジットカードを持たない人にとっては良い方法ですね。
速度制限にかかっても、最大1Mbpsの速度が出る
通信速度制限に陥っても、最大1Mbpsの速度が出るというのがキャリアの特権です。
格安SIMの場合は、速度制限が実施された場合の最大通信速度は128Kbps~300Kbpsほどになります。
多くの場合、最大通信速度128Kbpsが主流となります。
128Kbpsでスマホを利用すると、Webページの検索、閲覧等の表示は通常よりも時間が掛かります。写真の表示は、もっと時間が掛かります。動画においては、視聴は無理と考えていただいた方が良いでしょう。
通信制限が最大速度1Mbpsの場合、Webの閲覧、検索においては通常に行えます。写真の表示においても大容量でない限り普通に表示できます。
動画においては、低画質での視聴であれば問題ありません。筆者の経験からすると、You Tubuの画質は480pまでは普通に視聴できます。720pの場合は視聴可能な場合も多いですが、状況によっては動画が停止することもあります。1080pの場合は動画を見れないことはないですが、停止している時間の方が多くなります。
テザリングは、最大2台までです。2台ともWebページの閲覧程度であれば可能でしょうが、一方が動画の視聴など少しでもデーター量の多いことを行うと、もう一方はWebページの閲覧でさえ難しくなる可能性があります。
と、言うことでahamoの最大制限速度1Mbpsは、「それほど利用できないほどの速度制限ではない」と、いうのが、筆者の実感です。
e-SIMに対応している
現在格安SIMでもe-SIMに対応している会社もちらほら出てきました。
e-SIMとは、スマホ端末に装備されているSIMのデーター基盤に、従来のSIMカードに書き込まれていたあなたのデーターを、通信を利用してスマホのSIMのデーター基盤に書き込むものです。
そのためSIMカードは、SIMカードのスロットの数しかスマホに入れられませんが、e-SIMの場合は多数のプランを入れることが出来ます。
現在筆者のe-SIM利用状況は、通話のメイン回線と、予備の回線(サブ回線)で利用しています。ahamoはデーター通信専用のメイン回線として利用していますが、SIMカードを利用しています。
理由は、通話のメイン回線と予備の回線(サブ回線)を先にe-SIMで利用していました。そうするとahamoまでe-SIMで利用すると、通話のメイン回線とahamoが同時に利用できません。結果、カードスロットが空いているのでahamoはSIMカードを利用しています。
初期費用や解約手数料はいらない
2021年10月1日から、携帯電話の契約更新時期以外の解約に伴う解約手数料が、0円~1,000円になりました。
それに伴い、多くの通信会社が解約手数料は0円と設定しました。一部において、解約手数料が1,000円の通信会社があります。
しかし、契約開始時の初期費用(契約手数料)においては、従来通り費用を徴収するところが多くあります。初期費用は、3,300円です。
これがあるのと無いのでは、乗り換え難易度が大きく変わります。やはり初期手数料が0円の方が、乗り換え易いのは当然ですね。
ahamoは初期手数料が0円なので、他社からの乗り換え、あるいは出戻りが自由にできます。
ahamoは基本店頭サポートないが、対応してくれる場合もある
キャリアの格安プラン(ahamo、povo、LINEMO)は、店頭でのサポートは行っていません。
全てWebページ上のチャットを利用したサポート態勢になっています。そのため店頭に直接行っても対応してくれません。
ところがahamoにおいては他のキャリアの格安プランと違い、有料で店頭サポートをしてくれます。「ahamo WEBお申込みサポート」,「ahamo WEBお手続きサポート」と、称してます。
その場合、Webからの事前予約が必要になります。
サポートの料金は、3,300円になります。少し料金は高いと感じられます。支払いは店頭サポート時に現金、もしくはクレジットカードになります。電話料金と合算ではありません。
それでも店頭サポートがどうしても必要な場合は、有償でも対応してもらえると助かる場合もありますね。
ちなみにキャリア格安プランを有償でもサポートしてくれるのは、ahamoだけです。povoとLINEMOにおいては、店頭サポートの対応は一切ありません。
5分間の無料通話が無料標準サービス
5分間の無料通話は、必要な人とそうでない人がいます。必要な人にはありがたいサービスです。
通常5分間無料通話サービスは、税込みで550円/月が相場です。それがahamoの場合は無料で標準装備です。そのため、ahamoの契約者は全員が通話を5分以内に行った場合、通話料金は0円です。
この5分間通話無料サービスが0円になるのは、ahamoだけです。これは、使えます。
dカードで1GB、dカードGOLDで5GBのデーター量が追加される
クレジットカードのdカード・dカードGOLDのいずれかを、月々のスマホ料金の支払いに充てていると、毎月dカードの場合は1GB、dカードGOLDの場合は5GBのデーターが付与されます。
他のキャリアにおいてはそれぞれに紐づいたクレジットカードがありますが、そのクレジットカードをスマホ料金の支払いに充てても、データー量が付与されることはありません。
dカードの場合は1GBですが、少量でもいただけるのであれば幸いですね。
ahamoのdカード・dカードGOLDの利用に関することはこちらから
ahamoのデメリットは何
では次に実際に使用した上でのahamoのデメリットを紹介します。
- 専用のキャリアメールは無い
- 利用プランが20GBと100GBの高ギガプランしかない
- 他社からahamoへの乗換は直接できない
- dカードで月額料金の支払いをしてもポイント還元は無い
- dポイントを利用して月額料金の支払いはできるが限定的
- 名義変更や支払い方法変更は店頭では扱えない
- 家族割などの割引は無い
- 余ったデーターの繰り越しは無い
- オプションが無い
以上がahamoのデメリットとして挙げられますが、デメリットと言うよりも実際のところ「無いよりは有った方が良いな」的な感じです。
専用のキャリアメールは無い
ahamo専用のキャリアメールアドレスは、有りません。
2023年2月現在、キャリアのメールアドレスは、キャリア間をまたいで持ち出せるようになりました。そして当然、キャリア内での本ブランドからahamoへのキャリアメールアドレスの持ち出しも、可能になりました。
しかし持ち出した場合、たとえ同じdocomo内で本ブランドからahamoに持ち出した場合でも、有料となります。
メールアドレスの持ち出しサービスは、毎月330円必要となります。
そこまでしてキャリアあのメールアドレスを利用するのであれば、フリーメールのGoogleのGmailやYahooのYahooメールを使った方が、お奨めですね。
利用プランが20GBと100GBの高ギガプランしかない
auが提供するpovo2.0やSoftBankが提供するLINEMOは、低ギガプランがあります。
ところがahamoには、高ギガプランはあっても(20GB。100GB)、低ギガプランはありません。筆者の場合は、20GB近くを利用しているので低ギガプランは必要ないのですが、低ギガを希望する方にはahamoの利用は必要なくなります。
特にデーター量の消費が10GB未満の方には、余ったデーター量と金額を考慮すると逆に不向きかもしれません。
店頭では他社からahamoへの乗換は直接できない
店頭においてはMNPを利用したahamoへの乗り換えは、他社から直接ahamoに乗り換えることはできません。
店頭において他社からMNPををする場合、最初にdocomoの本ブランドのギガホプレミア等のプランに一旦契約します。その後、ギガホプレミア等のプランからahamoに乗り換えます。
この場合MNPを行った同月であれば、ギガホプレミア等のプランの料金は掛かりません。
他社からdocomoの本ブランドのギガホプレミア等のプランに乗り換えるMNPは、店頭で受け付けてくれますが、ギガホプレミア等のプランからahamoへの乗換は、自己で行わなければなりません。
どうしてもギガホプレミア等のプランからahamoへの乗換を店頭でお願いしたいときは、3,300円の料金を支払えば代行してくれます。
現在はWeb上において自分で他社からahamoへの乗り換えが直接できます。Web上で行うことをお奨めします。
dカードで月額料金の支払いをしてもポイント還元は無い
docomoの本ブランドでは、dカード・dカードGOLDでスマホ料金を支払った場合、その料金等に基づいてdポイントが還元されます。
しかしahamoの月々のスマホ料金をdカード・dカードGOLDで支払っても、dポイントの還元はありません。
これは、ahamoの料金が2,970円と本ブランドの料金と比較すると、非常に低料金であるためです。
月額料金が安いため、ポイント還元はされないのです。
dポイントを利用して月額料金の支払いはできるが限定的
dポイントを利用してのahamoの月額料金の支払いはできます。
1ポイントごとに、自分で好きなように設定することで、支払いに充てることが出来ます。
但し、使えるポイントは限定されています。期間及び用途が限定されているポイントは、ahamoの支払い対象になっていません。
支払い対象ポイントなのか、非対象のポイントなのか、をdポイントクラブのページで確認しておく必要があります。
名義変更や支払い方法変更は店頭では扱えない
子供が社会人になった場合や、ahamoの使用権利を他人に譲渡した場合などは、名義変更や支払い方法を変更する必要があります。
しかしahamoでは、Web上から自分で手続きを行わなければなりません。
名義変更等は、有償でも店頭サポートでは行うことはできません。これはahamoのシステムがそのように設定されているため、店頭ではできないのです。
docomoの本ブランドのプランは、店頭でも名義変更等の手続きはできます。
家族割などの割引は対象外
ahamoは、ファミリー割、ドコモ光割、みんなドコモ割は、すべて対象外になります。
これもahamoの料金が他のギガプランと比較して、低料金で設定されているためと言われています。言い換えれば、ahamoの料金は事前に割引された料金であるということです。
尚、ahamoの場合ファミリー割においては、次のように説明されています。
ahamo契約回線からの発信は対象外となりますが、「ドコモのギガプラン」など対象となる料金プランを契約中の同一「ファミリー割引」グループ回線からのahamo契約回線への発信については無料となります。NTTdocomo ファミリー割引より参照
ファミリー割引は、家族間の通話が24時間無料になるサービスです。ahamoから家族に発信した場合は、無料通話は適応されません。逆にギガプランを利用している家族がahamoに発信した場合は、無料通話が適応されるということです。
余ったデーターの繰り越しは無い
月内に20GBのデーター量を使い切らなかった場合、格安SIM等では余ったデーター量を次月に持ち越すことが出来る場合があります。
しかし、ahamoの場合はそのようなシステムはありません。
20GB中いくらデーター量が余っても、当月末でリセットされ持ち越されることはありません。
ここが利用データー量の少ない方には、大きなデメリットになる可能性があります。
オプションが利用できない
ahamoの場合、次のサービスは利用できません。
- 留守番電話サービス
- 転送でんわサービス
- キャッチホン
私たちが日ごろよく使うサービスが対象になりますから、大いに不便になります。
留守番電話や転送電話の機能に関しては、スマホ本体に機能が搭載しているものもあります。しかキャッチホンのサービスは、スマホに搭載されているような代替えサービスは無いので困りますよね。
その他のアハモで利用できないサービスの紹介は、「ahamoでご利用になれないサービス一覧」からご確認ください。
ahamoの利用にお奨めの方はこんな人
実際にahamoを利用した部分から多くのメリットと、デメリットを紹介してきました。ではahamoの利用にお奨めの人は、どの様な人なのでしょう。
ahamoの利用にお奨めな人
一般的にどのahamoの紹介サイト等でお奨めの人として挙げられるのは、大体次の3点に合致する人です。
- 通話やデーター通信を安定した状況で使いたい人
- 中容量(20GB)や大容量(100GB)のデーター量を使う人
- 海外渡航が多い人
ahamoはdocomoが提供しているサービスです。当然docomoの回線を利用しています。そのため通話やデーター通信の品質はBestです。
そして安い料金で20GBや100GBのデーター量が利用できるのであれば、それに見合った多くのデーター量を使う方には持って来いです。
また筆者は海外でahamoを利用したことが無いのですが、海外でもそのまま使えるというメリットがあります。国内で使うよりも制約は多くなりますが、手続きなしで使えるのは非常にありがたいですね。
でも筆者がahamoを使ってみて判ったahamoの利用に向く人は次の人です。
街中のフリーWiFiスポットの利用している人
筆者の経験からお話しますと、20GBまでのデーター量があれば街中のフリーWiFiスポットを全く利用しなくなったことです。
多くの方が街中のフリーWiFiスポットを利用されているでしょう。その多くの方は、やはりデーター量の消費を節約するための利用がほとんどではないでしょうか。
筆者も一時期消費データー量の節約のため、フリーWiFiスポットを利用していたことがあります。
しかしフリーWiFiスポットは、セキュリティーの面で大変大きな問題があります。通信が暗号化されていないのです。そのため第三者が通信内容を傍受できる可能性が非常に大きのです。
第三者に通信内容を傍受される可能性が高いため、フリーWiFiスポットでのインターネットバンキングへのログイン、クレジットカードの決算などは、絶対に控えましょうと言われています。
結局筆者の場合、街中で危険なフリーWiFiスポットを利用するよりも、自己の回線で安心して利用できる方が良いと感じ、高データー量の格安SIMのプランを使いはじめました。それを経て現在は通信速度等が安定し、それほど高額でないahamoを利用しています。
月内のデーター量の消費が少ない方でもahamoの20GBのデーター量があれば、充分フリーWiFiスポットで使うデーター量も補うことが出来ます。
わざわざ少ないデーター量を節約して危険度が高いフリーWiFiスポットを利用するよりも、ahamoを使って安心してデーター通信が行える方が良いのではないでしょうか。
ahamoの利用がお奨めではない人
では逆にahamoの利用にお奨めではない方は、どの様な人でしょう。
先述した通り、月内のデーター量の消費が2~3GBの方です。
このようなデーター量の消費ですと、逆にahamoの利用は大きな無駄になります。
docomoの本ブランドの5Gギガライトは、3GBのデーター量の使用で5,665円です。それよりは2,970円と料金は安くなりますが、でもまだまだデーター量が無駄になる部分は多いです。
そのような方には、3GBで990円と格安のプランのLINEMOをお奨めします。
結局、ahamoの場合20GB以下の小プランが無いため、家庭内にWiFi設備があり外出の機会が少ない方、また凡そフリーWiFiスポットを利用せずに月間使用データー量が一桁台の方には、ahamoはお奨めではありません。
筆者も自宅にはWiFi設備がありますが、外出が多いためahamoのデーター量の使用量は20GB近くになります。こういう場合は、ahamoにして良かったとなりますね。
ahamoに向ている人、向かない人のポイント まとめ
ahamoの利用にに向いている方は一般的に言われているメリットの他に、フリーWiFiスポットを利用している方です。
データー量の節約と言う事でフリーWiFiスポットを利用される方も多いでしょうが、やはり安全性を考えると自分が契約している電波を利用するのが今のところは最も安全です。
安心してデーター通信ができる状況は、快適なスマホライフには欠かせない条件です。
いつでもどこでも、クレジット決済やネットバンキングを利用できるのは、快適スマホライフの一部です。
そう言った意味で、ahamoを使おうかどうか迷っている方には、お奨めします。