こんにちは!西北院です。
モバイルWi-Fiルーターとして非常に人気のあるAterm MP02シリーズに、こんど新しい仲間が登場しました。
今までのAterm MP02シリーズは、docomo回線・au回線・そして楽天モバイル回線に適応してきました。しかし、一つ回線が対応していません。
そうです。SoftBankの回線には十分な対応はされていなかったのです。
なぜAterm MP02LNには、SoftBankの回線にも十分な対応させなかったのかは不明です。しかし、Aterm MP02LNのWANインターフェイスのLTE対応周波数帯を見れば、SoftBankの回線対応にはみごとに重要な部分が抜けていました。
今回はその部分を補う形なのでしょう、Aterm MP02シリーズの単独端末として、Softbank専属対応のAterm MP02LSが製造販売されることになりました。
販売日は2020年8月27日です。
モバイルWi-Fiルーター Aterm MP02 LS の中身を紹介
まず最初は、Aterm MP02LSの特徴を見ていきます。
Aterm MP02LSの持つ周波数帯
Aterm MP02 LSの最大の特徴は、先ほど冒頭でもいいましたがWANインターファイスのLTE・3G の対応周波数帯のバンドです。
このバンドの違いにより、モバイルWi-Fiルーターとしての利用ができるかできないかが決まります。
従来のAterm MP02 LNにおいては、docomo、au、楽天モバイルのキャリアが利用している周波数帯を中心に対応していました。
今回のAterm MP02 LSの対応バンドはSoftBank対応が中心です。
インターフェイス | Aterm MP02 LS 対応バンド | |
国内WAN | LTE/4G | バンド1 (2GHz) |
バンド3 (1.7GHz) | ||
バンド8 (900MHz) | ||
3G | バンド1 (2GHz) | |
バンド8 (900MHz) |
バンド1・バンド3はdocomo、au、(楽天モバイルはバンド3のみ)でも利用されている、高速通信のバンドです。
しかし、バンド8は高速通信帯ではなく、低速通信帯です。いわゆるプラチナバンドというやつですね。
バンド8に対応したAterm MP02LS
バンド8の周波数帯の特徴は、低速通信帯であるため通信電波の届く距離が遠くまで届きます。
そして、障害物などを回り込むこともできます。そのほか、地下や建物を通り抜けることもできます。ただ、通信速度が高速でなく低速であるということです。
この特徴を持つプラチナバンドが1つでもないと、高速周波数帯だけでは通信は安定しません。地方などではプラチナバンドが中心的な役割を果たしています。
SoftBankのプラチナバンドは、バンド8になります。
今回のAterm MP02LSは、SoftBank対応になるためバンド1、ばんド3、バンド8と、SoftBankの周波数帯にすべて対応しています。SoftBank回線がつながる地域では、十分力を発揮するでしょう。
MP02LNとMP02LSの違い
では、昨年発売されたAterm MP02LNとMP02LSの違いを見てみましょう。
バンド対応以外のAterm MP02LNとMP02LSの違いはあるのか
Aterm MP02LNとMP02LSの違いは、先ほどお話しました周波数帯の違い以外にはありません。
NECからの提供された、MP02LNとMP02LSの詳細仕様を見てみましょう。
Aterm MP02LN とMP02LSの違いを挙げると以下の点です。
- 接続される周波数帯の違い。(特にプラチナバンド)
- カラーバリエーションが、フロントパネルカラーの違い
の2点です。
それ以外の伝送速度、無線LANの規格、同時接続台数、バッテリー、外形寸法などすべてMP02LNとMP02LSは同じになっています。
そこまで同じであれば、おそらくバッテリーの持ちがイマイチよくないのも同じなのかもしれません。
Aterm MP02LNから見るMP02LSの使い勝手
Aterm MP02LSの使い勝手を、「たぶん」「恐らく」の範囲になりますが、 MP02LNの利用体験からお話してみます。
実際に利用してみて感じることは、非常にコンパクトなサイズであるため持ち運びには問題ありません。
逆にコンパクトすぎるので、冬場などのコートのポケットに入れておくと、持っていることを忘れて探すようなことがありました。そのため、ズボンのポケット(前の関節部分のポケット)に入れるようにしています。それでも邪魔になりません。
Wi-Fiの利用においては、契約するSIMカードの内容(通信速度など)をかなり忠実にWi-Fiを飛ばしてくれます。(あたり前ですが)
MP02LNが原因でWi-Fiが接続できなかったということはありません。家庭用のプロバイダーと契約しているWi-Fiと同じように外出先でも利用出ます。
なんの問題もないように見えますが、ただ一点だけ不自由することがあります。
それは、「バッテリーの持ち」です。バッテリーの消費が多いとかいうことではなく、先ほど少し申し上げましたが、バッテリーの持ち時間が短いということです。
コマ目に充電を繰り返しできるのであれば問題ありませんが、充電がそれほど簡単にできない場合は、モバイルバッテリーを持ち歩く必要があります。
10時間の連続使用が掛かれていますが、実際のところは8時間ほどになるのではないかと思います。
そしてMP02LNにクレードルがないように、MP02LSにもクレードルはありません。少し残念です。
購入においては、現段階では「au Pay マーケット」が最も最安値での販売があります。
Aterm MP02LSにお薦めのSIMカード
では、Aterm MO02LSで使うSIMカードはどこの会社のどのプランが良いのでしょうか。
最も良いのは、あなたが決めた会社のプランのSIMカードをセットして利用することです。
しかし、どんな会社があってどんなプランがあるかわからないという方も多いでしょう。そこで、私が個人でも利用している会社のSoftBankのプランを紹介します。
コスパを考FUJI Wifi!
最もおススメなのは、FUJI WifiのSoftBankのプランです。
FUJIWifiのSoftBank回線とは
FUJI WifiのSoftBank回線は、メイン回線です。そのため回線速度は速く、サクサク利用することができます。
メイン回線とは、MVNO事業者が直接キャリアとの契約を結ぶことで、直にキャリアの回線を利用している回線です。その反対にサブ回線というのは、直接キャリアとの契約は行わず、キャリアとMVNO事業者の間に仲介業者が入り、仲介業者からそのキャリアの回線の一部を利用する形です。
FUJI WIfiに限らず、SoftBankの回線は多くの場合メイン回線を契約しているMVNOが多くあります。
そうするとFUJI Wifiでなくても良いことになります。しかし月額料金が非常に安いのです。そこがお勧めポイントです。
FUJI Wifiの料金システム
FUJI Wifiのプランには、ルータープランとSIMプランがあります。ルータープランは、FUJI WifiからルーターとSIMカードをセットでレンタルする形です。SIMUプランはSIMカードだけをレンタルするプランです。
今回は、SIMカードをレンタルするプランを紹介します。
契約データー量 | 通常コース | デポ込みコース |
100GB | 4,290円(税別3,900円) | 3,740円(税別3400円) |
50GB | 3,190円(税別2,900円) | 2,640円(税別2,400円) |
20GB | 2,310円(税別2,100円) | 1,760円(税別1,600円) |
10GB | 1,628円(税別1,480円) | 1,078円(税別980円) |
デポ込みコースというのは、デポジット料金を支払うシステムです。
契約時に5,000円を支払います。それにより月額料金が通常コースの料金より毎月500円割引になります。
デポジットとして支払った5,000円は、12カ月後に支払ったクレジットカードに返金されます。デポジットの返金後(13か月目以降)も、デポ込みコースの料金は継続されます。
但し、12カ月経過までにFUJI Wifiとの契約を解除を行ったり、プラン変更を行った場合はデポジットの返金はなくなります。
このデポ込みコースは、事実上の1年間の「縛り」です。しかし、1年以上使うことを考えると、デポ込みコースの方がお得感は満載です。