楽天モバイルの新サービス「10分通話かけ放題」を申し込んた経緯と感想

格安SIM MVNO

2021年8月の下旬に楽天モバイルから提供された「10分通話かけ放題&SMS送信無料」の有料サービスを申し込んでみました。

読んで字のごとく、10分間の国内通話が無料になるオプションです。楽天モバイルの場合10分かけ放題にプラスしてSMSの国内送受信も無料になります。

今回は、「Rakutenn Link」という、24時間いつでも国内通話が無料で話せるサービスがあるにもかかわらず、あえて有料であっても「10分かけ放題&SMS送信無料」をわざわざ契約した経緯をお話します。(以下、「10分通話かけ放題&SMS送信無料」は長いため、「10分通話かけ放題」とします。)

ちなみに私が個人的にメインで利用している端末機種は「Rakuten BIG」です。

楽天モバイルの「10分通話かけ放題&SMS送信無料」の概要

この「10分通話かけ放題」の部分はMVNOの定番オプションでもあります。多くのMVNOが10分間のかけ放題の提供を行っています。またahamoやLINEMOでも5分かけ放題などが提供されています。

楽天モバイルの10分通話かけ放題の料金は、税込みで1,100円/月です。他社と比較すると、OCNモバイルoneは税込み935円/月、UQモバイルは税込み770円/月となり、他社と比較すると若干割高料金となります。

10分間の通話をオーバーした場合22円/30秒の料金がかかることは、楽天モバイルをはじめどのMVNOも同じ条件です。

但し楽天モバイルの場合は、このオプションの中に「SMSの国内送受信の無料」が含まれています。OCNモバイルone においてもUQモバイルにしても、SMSの送受信に関しては有料となります。他の通信会社においても同じく有料扱いになります。ここが他社との大きな違いです。

しかし、現在の私たちの生活の中で、SMSを使ってのメッセージのやり取りを行うことがそれほど多くあるでしょうか。
実際のところ家族や親しい間柄の人はメッセージのやり取りは、LINEなどのSNSで賄えます。(Twitterでも可能です)
ビジネスにおいてもLINEなどの利用ができない場合は、メールでのやり取りもまだまだ健在です。

またSMSを送信した場合、有料になるため返信利用を控える方もいるでしょう。そう考えると、自分だけがSMSの送信か無料であったとしても、相手側が利用しないとそれほど利用価値は感じないかもしれません。

私もSMSの利用は、ほとんどありません。しかし私の場合は1,100円の料金を払っても、楽天モバイルの「10分通話かけ放題」を申し込みました。その理由をお話します。

尚、Rakuten Link に関してはこの「10分通話かけ放題」を契約利用した後でも、並行利用することが出来ます。

楽天モバイルの「10分通話かけ放題」を利用するに至った背景

8月末近くに提供された「10分通話かけ放題」を9月に月替わりしたところで早速利用しようと考えたのは、次の理由からです。

Rakuten Link の通話品質はそれほど良くない

私の場合、通話料金を抑えるためにRakuten Link を使用しています。Rakuten Link の場合、指定された通話先以外の通話先(0570、0180など)は、すべて無料になるからです。実際のところ現在の通話料金は、0円で推移しています。なんともありがたいサービスです。

楽天モバイル「10通話かけ放題」の対象外の番号はこちらから

そんなRakuten Link ですが、見逃せない欠点があります。
まず、「通信の品質が良いとは言えない」と、いうことです。

通話中にたまに声がぷつぷつと途切れることがあります。その途切れる時が、なぜか相手が重要なことを話している時に起こるような気がします。(気のせいかもしれませんが)
そんな中、移動中などの通話品質においては、「良いとは言えない」というよりも、「悪い」と判断するようなことが多くあります。0円なので文句は言えませんが、利用の有無を考えてしまうほどの品質の悪い場合もあります。

非通知設定で掛けてしまう

2つ目の欠点は、自分では設定していないのに電話を掛けた相手に対し「非通知」で掛けてしまうことです。

この現象は、データー通信がOFFになることで生じます。データー通信がOFFになるという状況は、WiFiの通信利用ではなくモバイルの通信(いわゆるギガ)の利用のことです。
Rakuten Link の場合、データー通信がOFFになっていれば無駄にギガを消費することはありません。しかし、データー通信をOFFの状態で電話を掛けてしまうと相手には非通知着信となってしまいます。

データー通信の設定をOFFにした記憶が長時間ない場合は、Rakuten Link を利用する前に常にデーター通信の設定状況を確認していました。

自動的にデーター通信がOFFになってしまう状況

自動的にデーター通信がOFFになってしまうことが3~4回ほどありました。

そのデーター通信が自動的にOFFになってしまうのは、特に多いのは夏場において端末温度が上昇した時に発生したものです。(但し、夏場以外でも発生することがあります。)

この症状自体は、特に問題があるものではありません。スマホの利用時の適正温度(0℃~35℃)の範囲を超えた場合スマホが自動的に利用を中止し、正常な温度範囲で利用ができるまでセーフティーモードが働く症状です。

当然インターネットの接続においてもモバイルデーター通信、WiFiの通信は一時的に切断されます。

この症状後にWiFiやデーター通信を利用するには手動でONにする必要があります。そのままデーター通信をONにせずにRakuten Link を使って電話を掛けると、相手方には「非通知着信」になってしまいます。

このスマホの暑さ対策は、いつ起動しているかはわかりません。始終スマホの画面をチェックしているわけにもいきません。

従ってRakuten Link を使って電話を掛けるときは、常に一度データー通信の状況を確認してから電話を掛ける必要があります。

毎回確認していると、非常に面倒になってきました。

以上のようなことが何度かあり「10分通話かけ放題」のサービスが提供開始されたことで契約しました。

「10分かけ放題」を契約した後の状況

では実際に「10分通話かけ放題」を利用してみた感想です。

特に10分間の通話が無料になるということに関しては、正直実感はありません。来月になり請求金額を見たところで実感するのでしょう。

使用感から見ると、以下のようになります。

楽天モバイルの「10分通話かけ放題」は、特に専用のアプリから電話を掛けるのではなく通常にOSに装着されている電話アプリで利用することが可能です。
ですから、着信履歴からも電話を掛けても、「10分通話かけ放題」の対象になります。

少し前までは専用アプリから電話を掛けないとかけ放題の対象にならなかったのに、少しずつ便利になってきましたね。

通話品質においても、非常に聞き取りやすくなりました。実際に通話相手にも聞いてみたところ、Rakulen Link を利用している時の通話の状態よりも、普通になり幾分聞き取りやすくなったということです。

また、データー通信の状況により非通知着信になることはなくなりました。そのためデーター通信のON・OFFに関しては特に気にすることなく、データー通信の状況確認も必要がなくなりました。

楽天モバイルの「10分通話かけ放題」を使ってみた感想等のまとめ

10分以内の通話なら無料になるオプションをあえて契約し、使ってみました。

おなじ無料通話で時間制限がないRakuen Link と比較すると、10分間の利用だけで1,100円/月の料金が必要になることを考慮すると非常にデメリットが大きいような気がします。

しかし、Rtakuen Link の通話品質や手間を考えると、わずか数分の通話ですが1,100円/月の料金を支払ったとしてもメリットは大きと感じています。

今後どのように推移していくかはわかりませんが、Rakuten Link の利用(特に音声品質)に疑問等があるかたには、今のところ「10分通話かけ放題」は1,100円/月という料金を支払ってもお奨めです。

上手な使い方としては、家族や恋人などと長時間にわたる通話を楽しみたい場合は、Rakuten Link で無料通話を利用し、仕事や数分の通話に関しては、「10分通話かけ放題」を利用するなど状況によって使い分けることですね。