こんにちは!西北院です。
いつもご覧いただき有難うございます。
前回から紹介している「楽天モバイルスーパーホーダイのプランを利用して、自分で用意したモバイルルーターを利用する方法」などの、プライベートなモバイルルーターの活用方法のお話です。
「楽天モバイルスーパーホダイ~を利用する方法」と紹介すると結構長くなるので、今回以降は「SIMフリーモバイルルーター」と称します。
SIMフリーモバイルルーターは、WiMAXやクラウドWi-Fiのように、Wi-Fiサービスを定期用するものではありません。
それぞれの利用者が自分の利用状況の特徴に合わせたSIMカードを利用し、Wi-Fiを提供する端末です。
利用者の個性が見られるモバイルルーターです。故に、それぞれの利用者においては、非常に満足できるモバイルルーターに変身します。
その辺りの違いは、SIMフリーモバイルルーターが活用できる人か、そうでない人なのかと、言うことになります。
そこで今回は、「SIMフリーモバイルルーター」について、メリットとデメリットを踏まえて、利用が合う人と合わない人のお話をします。
SIMフリーモバイルルーターのメリットとデメリット
自分なりに、適格と判断したMVNOの通信プランを選択し、モバイルルーターとして使うに最適と評価したものを利用するのでデメリットなどは、ほとんど無いように考えられます。
しかし、実際のところはそうでもないようです。
メリットから見てみましょう。
SIMフリーモバイルルーターのメリット
まず、SIMフリーモバイルルーターのメリットを箇条書きにまとめてみました。
- モバイルルーターとしてのコストを安くすることが可能
- 契約期間の縛りはほどんどない
- 海外利用でも格安で利用できることが可能
- レンタルのような返却システムやそれに伴う損害金は無い
- 自分の利用方法に合ったものを選択できる
- 自分の使い方に合わせることが可能
思いつくままにメリットを挙げてみました。
それぞれの内容を個々に見ていきます。
メリット1. モバイルルーターとしてのコストを安くすることができる
SIMフリーモバイルルーターの場合、自分でルーターの回線となるプランを探します。そして、納得のいくプランがあれば、その通信会社と契約を結び利用します。
例えば、あなたの月間データー使用量が、約15GB未満だとします。そうすると、データー通信料15GBの契約をすることで、ある程度のコストを削減できます。
現在の通信制限がないモバイルルーターとして契約販売されているのが、WiMAXとクラウドWi-Fiです。
WiMAXの場合、契約期間の平均月額料金は3,000円半ばから4,000円半ばほどです。クラウドWi-Fiも3,000円半ばからです。
それらと比較すると、月々のデーター容量の使用量によれば、もっと安いコストでモバイルルーターを利用できます。
データー量の無駄をなくすのにも、一役担えるWi-Fiルーターです。
メリット2. 契約期間の縛りはほとんど無い
WiMAXやクラウドWi-Fiの場合、2年から3年の利用縛りがあります。
また、契約更新月は1カ月しかなく、この間に契約解除の手続きをとる必要があります。契約更新月以外で契約解除をすると、最大19,000円の解約金が課せられます。
2019年10から解約金は、0円か1,000円以下になったのではないのかと、思う方もいるかもしれませんが、解約金が0円あるいは1,000円以下になったのは、一定以上の契約者数を持つ音声通話サービスを展開している通信会社に課せられた法律です。
データー通信専門の事業には、該当しない法律なのです。
しかし、SIMフリーモバイルルーターの場合は、ほとんど契約期間の縛りはありません。理由は、キャリアや格安SIMのSIMカードを利用するためです。
この場合の「ほとんど」と言うのは、格安SIMの中には、1年間の最低利用期間をまだ設けていて、最低利用期間内の契約解除の場合は、解約金1,000円を申し付けるところがあるからです。
メリット3. 海外利用でも格安で利用できることが可能
WiMAXの場合海外利用は不可能です。クラウドWi-Fiの場合は、海外利用もできます。
しかしクラウドWi-Fiの場合月々の使用料金にプラス、海外での利用料金が利用日ごとに別途必要になります。
パーソナルモバイルルーターの場合、海外利用対応のモバイルルーターを使用している場合、格安の料金で利用できます。
例えば、Amazonでも販売しています、プリペイドSIMの利用です。購入金額は販売メーカーや利用先の国により違いがあります。凡そ3,000円はしない金額で購入できます。
これらのプリペイドSIMカードを利用することにより、海外でのモバイルルーターの利用も格安で利用できます。
メリット4. レンタルのような返却システムやそれに伴う損害金は無い
SIMフリーモバイルルーターは、レンタル品ではありません。端末購入者、および回線契約履行者の物です。
クラウドWi-Fiの場合は、端末機器はレンタルになります。端末の期日までの返却違反や、端末への損害には、高額の損害金が発生します。
また、クラウドWi-Fiはレンタル品ですから、一般のモバイル保険などへの加入は認められていません。
SIMフリーモバイルルーターの場合は、個人の持ち物となるため、端末登録などを済ませるとモバイル保険の端末保証の対象になります。
モバイル保険の詳しいことは、以下をご覧ください。
メリット5.6. 自分の利用方法に合ったものを選択できる・自分の使い方に合わせることが可能
このメリットが、SIMフリーモバイルルーターを利用する最大の注目点です。それぞれのSIMフリーモバイルルーターの持ち主の特徴がみられます。
例えば、WiMAXの電波の届きが良くない地方で、スマホやタブレットを利用して外出先でも通信制限の心配なく動画を楽しみたい方などは、おススメです。
この例えは、実際の私のことです。
他には、高速通信を利用してスマホやタブレットで、重量のあるデーターのダウンロードなどをする場合も、特に気にする必要はありません。
Wi-Fiスポットなどのセキュリティーが信用できないので、自分なりのしっかりとしたセキュリティーでWi-Fi通信をしたい人。
など、それぞれのパターンが特徴を表して生かされます。
確かにWiMAXやクラウドWi-Fiの方が、商品化されているのでサービス面や、その他諸々の面で満足いくことも多いでしょう。
しかし、SIMフリーモバイルルーターの利用は、WiMAXやクラウドWi-Fiの特徴よりも、利用者の目的のために利用すると考えた方が正解です。
SIMフリーモバイルルーターのデメリット
では次に、SIMフリーモバイルルーターのデメリットについて考えます。
- モバイルルーターの購入が必要
- SIMの開通作業など、すべて自分で行わなければならない(ある程度知識が必要)
- 判らなくても、基本的に相談することができない場合が多い
- モバイルルーターを持って歩くと、紛失する可能性がある
- SIMフリーモバイルルーターに接続するのは、スマホ1台だけと言う場合
こちらも、メリットと同じく箇条書きにしました。
デメリット1. モバイルルーターの購入が必要
WiMAXの場合、基本端末は初回無料支給となります。また、プロバイダーによると、契約更新月近くになると、その時期の最新端末と無料で交換してくれます。
しかし、その端末無料交換は、次の3年への契約更新になります。
クラウドWi-Fiの場合は、レンタルが多いですが、実際のところ端末は無料でレンタルできます。
しかし、SIMフリーモバイルルーターは、自分で端末を用意しなければなりません。
そのため、大手ECサイトや家電量販店のネットショップ等から、端末を購入する必要があります。
そして、実際に購入するとしても、どの端末が良いのか調べる必要もあります。この投資と調査が、デメリットになります。
ちなみに、端末の販売価格は、5,000円以下の物もありますが、最低でも1万円前後のモノの方が良いでしょう。
以下に、おススメのモバイルルーターを紹介します。
デメリット2. SIMの開通作業など、すべて自分で行わなければならない(ある程度知識が必要)
例えば、SIMフリーモバイルルーターの利用を始めるために、MVNOと契約をしたとします。
その時、契約する通信会社のSIMカードと一緒に、モバイルルーターの端末も同時に購入した場合は、モバイルルーターーの中にその契約したSIMカードが挿入されたまま手元に届きます。
その場合は、SIMカードの開通作業は、通信会社の方で行われているので、自分で改めて開通作業を行う必要はありません。
しかし、このように自分に合ったプランのSIMカードと、モバイルルーターをセットで購入できる状況は、すごく稀なことです。
自分に合ったプランがあっても、その通信会社で販売しているモバイルルーターは自分の購入希望のものでなかったり、またその逆のパターンもあります。
モバイルルーター端末が自分の購入希望のモノであったとしても、そのMVNOでは自分に合ったプランが無かったということもあります。
実際のところは、ルーター端末は「デメリット1」で話した通り、別途用立てするのが普通です。
従って、SIMフリーモバイルルーターを利用するのであれば、初期設定のSIMカードの開通方法は、知っておかなければならないということです。
また、ルーター端末の設定やセットアップを行う必要があります。
それらの対応も自己が行う必要があります。それなりの心づもりと多少の知識が必要です。
デメリット3. 判らなくても、基本的に相談することができない場合が多い
デメリット2からの続きになります。
判らない事への基本スタイルは、自分で調べて解決することです。
SIMカード購入先のMVNOに連絡し「SIM開通の手順」などは、問い合わせることはできます。
しかし、購入先のSIMカードの取り扱い以外の事は、問い合わせても答えは返ってこないでしょう。
また、通常の利用方法以外の利用に関して問い合わせをしても、明確な答えは返ってきません。
ある意味、挑戦になってしまう場合もあります。
SIMフリーモバイルルーターを利用する場合は、自己解決の気持ちがないと、非常に難し出しょう。
デメリット4. モバイルルーターを紛失する可能性がある
これは、あるあるに当たることですね。
このデメリットは、SIMフリーモバイルルーターだけでなく、WiMAXやクラウドWi-Fiの場合も当てはまります。
私も、一度モバイルルーターを紛失しかけたことがあります。
外出先で上着のポケットに入れておいたはずが、帰宅した時に気付くと、どこにもないということがありました。
上着を脱いだ時にポケットから落ちたのかと思い、訪問先に問い合わせてみたのですが、落としていないとの返事です。
結局、クルマの後部座席に上着を置いた時に、ポケットから落ちたのでした。
ポケットから落としたり、置き忘れたりすることは良くあることです。
紛失等の対策を十分にとる必要があります。
場合によると、二度と出てこない場合も十分可能性があります。
デメリット5.SIMフリーモバイルルーターに接続するのは、スマホ1台だけの場合
こちらは、コスト面でデメリットとなる場合です。
簡単に言うと、スマホ1台ならMVNOの20GBや30GBあるいは50GBの音声通話SIMを利用する方が、料金的にお得です。
わざわざ音声通話を契約し、その上データーSIMの契約をして、スマホとモバイルルーターの2つを持つ必要はありません。
スマホ1台でモバイルルーターを利用するとなると、最低でも月々2,000円前後の出費が加算されます。
但し、2台以上の端末を常に利用している方は、逆にメリットになります。
2台以上のモバイル端末それぞれにSIMカードを振り分けるより、モバイルルーター1台にそれぞれのモバイル端末をWi-Fiで接続した方が、安く利用できます。
SIMフリーモバイルルーターの利用に向く人と向かない人
では、SIMフリーモバイルルーターの利用のメリットとデメリットを見た結果、SIMフリーモバイルルーターに向く人をまとめてみます。
SIMフリーモバイルルーターの利用に向く人
- 複数のモバイル端末を使用して、コストを削減したいと考えている人
- 通信速度よりも、電波が繋がることを重視する方
- 利用期間や、速度制限などの縛りを回避したい方
- モバイルルーターを、海外でも利用する方
- モバイルガジェットに関して、若干の知識がある方・自己解決能力が少しでもある方
- 自分で創意工夫をするのが好きな方
- ルーター端末などにこだわりのある方
- 複数のモバイル端末を利用する方
と、なるでしょうか。
SIMフリーモバイルルーターの利用に向かない方
- 多少の出費があっても、安定したモバイルルーターのサービスが良いと考える方
- 通信速度を重視視する方
- モバイル等に関する知識がない、あるいは知識などは必要ないと考える方
- モバイル端末の利用がスマホ1台の方
- 紛失の自信がある方
- モバイルルーターは、必要ないとかんがえる方
1番と2番は、WiMAXやクラウドWi-Fiのサービスを受けることが良いと考える方ですね。
4番・5番は、モバイルルーター全体を通しての状況になるでしょう。
利点・欠点から見るSIMフリーモバイルルーターの利用最適者 まとめ
SIMフリーモバイルルーターの利用に関して目指すものは、「日々のモバイル環境の中で、できるだけコストを抑えて、自分の利用環境に最大限合わせる」と、言うことです。
そのためには多少の勉強も必要になります。
最初は分からないことだらけで、失敗もあるでしょうが、少しずつ理解してくると面白いと感じることも多々あります。
自分流の使い方が確立すると、とっても楽しいですよ。
そんなに難しいことではありません。もし、興味があれば、是非チャレンジしてみて下さい。